渡辺明監修『力をつける詰将棋3手5手』

2010-09-04 00:00:43 | しょうぎ
夏の間に詰将棋本2冊を読もうと思って、本書と北浜健介著「脳トレ9手詰」を用意していたが、結局、簡単な方の一冊だけになりそうだ。まさか、熱帯夜がまだまだ続きそうなのは、私が自己目標とした、夏の間に脳トレ9を読破しないから、ということじゃないだろう。



本来、詰将棋は、早朝に解くと脳がフレッシュで、どんどん解き進むのだが、今年は、朝から暑く、なんとなくボーっとしたまま詰将棋を解く気にならなかったわけだ。

結局、ゴルフを取りやめて高校野球テレビ観戦中に、ボチボチ解き進んでいて、最後は決勝戦の後半、ゆっくり詰将棋に専念できることになった。

渡辺明竜王監修となっているが、週刊将棋に連載されている3手、5手詰めからのセレクションである。いくばくかの謝金と本のタイトルへの名義貸しを等価交換したわけだ。竜王位を持っているうちでなければ、有利な交換比率は維持できない。前竜王監修というわけにはいかない。

そして、週刊将棋の詰将棋というのは、実はレベルが高いことで有名である。3手にしても、5手にしても考えさせる問題が多い。かなり考えさせられる筋も多いが、これらの中に、「平成の名作」のようなものがあった場合は、どうなるのだろう。

「平成の名作:作者不詳」ということになるのだろうか。

ところで、短手数の場合、手数の割に使用駒が増えてしまい、結果として不動駒も多くなるのはいたしかたないのだが、個人的には一ケタ手数作の場合、使用駒数は手数の2倍以内と考えている。

また、本著の作品を改造して新作をつくりたいのは山々だが、問題がある。オリジナリティの侵害にあたるわけだ。簡単にいうと、盗作疑惑。

ただ、本著の作品のオリジナリティって、ややあいまいな感もある。真の作者が名前を伏せているからだ。これが、名人とか竜王の自家製であるなら、畏れ多いのだが、一応リメイク作として、本著101問目を利用して組みなおしてみた。



今週の一題。どこかに自作として投稿する気はサラサラない。

ただし、リメイク作は3手詰でも5手詰でもない。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と手数と酷評を記していただければ、正誤判断。

さて、8月21日出題作の解答。



▲2六銀 △2七玉 ▲3七飛打 △1八玉 ▲1七飛 △2九玉 ▲1八飛 △1九玉 ▲3九飛まで9手詰

10手目がないのか、あるのか、少しわからないが一応合駒無効か。柿木将棋だと、「エラー」と表示される。わからないことがあると、エラー!と責任逃れをするわけだ。さすが日本製ソフトだ。

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