銅線ドロ。捕らえてみれば・・

2007-10-25 00:00:52 | 市民A
赤福の話題が盛り上がりすぎて陰に消えている話。そう、銅線ドロのこと。赤福の話は毎日、新ネタが登場していて、まだまとめるのには早いので。ちょっと気になるのは、三種類の製法の再加工品と新品の製造日に『.』と『-』で細工をして、社内の目印にしていたということ。自分の直販店では社員がそれを見て、先入れ先出し方式で古い方から販売していたのだろうが、では、JR東海名古屋駅のKIOSKで売られている赤福の場合、KIOSKの店員には、なにかインフォメーションがあったのだろうか。あるいは、社外流失しないようにKIOSKでは新品販売だけだったのだろうか。何しろ、名古屋駅で累計1万円分は過去に買っていた。


で、本題。銅線ドロ。

窃盗:後藤真希さんの弟、工事用ケーブル盗んだ疑いで逮捕

 工事現場から工事用ケーブルを盗んだとして、警視庁小松川署は20日、アイドルユニット「EE JUMP」元メンバーでとび職、後藤祐樹容疑者(21)=東京都江戸川区東瑞江2=を窃盗容疑で逮捕した。同区内の17歳と19歳の少年も既に逮捕しており、後藤容疑者を中心にグループで転売目的の金属盗を重ねていたとみて追及する。

 調べでは、後藤容疑者らは7月15日未明、江戸川区江戸川2の都営住宅の工事現場に侵入し、電気工事用のケーブル80束(約100万円相当)を盗んだ疑い。通報で警察官が駆け付けた時は、3人は既に逃げていた。

 後藤容疑者は20日朝、弁護士に付き添われて同署に出頭した。アイドルグループ「モーニング娘。」の元メンバー、後藤真希さんの弟。00年に「ユウキ」の芸名でソニンさんとのユニット「EE JUMP」でデビューし人気を集めたが、02年に芸能界を引退した。


銅線のことを書く前に、ゴマキ家のこと。父親が早く亡くなり、母親が一人で居酒屋を経営しながら4人のこどもを育てたそうだ。若過ぎる転落。親不孝のきわみ。そして妻と二人の子がいるそうだ。まあ、色々と順番が狂ってしまったのだろう。

江戸時代ならば、銅線ドロが捕まれば別子銅山送りということになったのだろうか、あるいは佐渡の金山。でも、なんだか「窃盗」というのは再犯性が高いんだよね・・・

もうすぐ転落しそうなボクサーもいるけど・・

で、金属ドロのことだが、理由はもちろん銅価格の上昇。実は、この泥棒という職業こそ、経済情勢を反映する景気敏感産業である。銅やステンレスが現在の人気商品。ちょっと前は鋼材が暴騰して、マンションの鉄骨偽装事件があった。最近でてきたのがガソリンドロ。たぶん、次はタイヤドロが出没するだろう。ゴムの世界では、鉱山での作業車用の大型タイヤの需要が急増し、タイヤメーカーは工場を増設し、アフリカ諸国はタイヤメーカーとの天然ゴム販売価格協定の改定を要求している。

直感的な感じでは、銅線なんか盗まずに、正々堂々と「奈良東大寺の仏像そのもの」とか、「大相撲国技館の屋根全部」とか盗んでしまえば、日本盗賊史に名前が残るだろうが、銅線80束100万円では「小せえ小せえ」というところだ。小せえと言えば、墓地のステンレスの線香皿までもが狙われているようだが、まあ、罰当たりな話だ。


それで、やや不謹慎だが、銅ドロ関連のニュースを集めてみた。

碓氷峠の電線盗まれる JR信越線
 日本有数の急勾配(こうばい)で知られ、長野新幹線開業で廃線になったJR信越線旧熊ノ平-軽井沢間の碓氷峠(群馬県安中市松井田町)で、トンネルを中心に長さ延べ約11キロ、重さ約2・6トン、約106万円相当の銅の電線が盗まれていたことが17日、分かった。松井田署が窃盗事件として調べている。
 調べでは、9月に作業員が除草中に発見し、廃線を管理している安中市に通報した。市が調べたところ、9つあるトンネル内を中心に、信号などの電線が盗まれていた。同署は、犯人が発見されにくくするため、トンネル内を狙ったとみている。
 昨年7月18日の線路の除草作業では、異常は見つからなかった。普段はパトロールしていないという。
 信越線は平成9年9月、長野新幹線開業に伴い横川-軽井沢間が廃止され、線路や電線は10年9月から安中市が管理している。

在来線を廃止して新幹線の売り上げを伸ばそうとしたJRに鉄槌!というかよく気が付くものだ。次は赤福の工場内の電線が狙われるのだろうか。

台湾新幹線、電線泥棒が横行 高圧電流で対抗へ

日本の新幹線技術が初輸出された台湾高速鉄道(台湾新幹線)の建設工事で、電線を切断して持ち去る電線泥棒が横行している。開業予定は当初より1年遅い今年10月に延びているだけに工事の進捗(しんちょく)に支障をきたすとして、2月中旬から全線に6600ボルトの高圧電流を流し、「泥棒よけ」に使う。

「工事の進捗に支障」ではなく、進捗が遅れたから盗まれたのだろう。

柏崎市で盗み、中国人夫婦を逮捕

中越沖地震で被害を受けた新潟県柏崎市で、銅のパイプを盗んだ中国人の夫婦が現行犯逮捕されました。

「勘弁ならない。(車に)アルミの釜なんかが積んであったから、おそらくそれもどこかから持ってきたのでは」(被害にあった電気店店主)

逮捕されたのは、新潟市に住む46歳と45歳の中国人夫婦です。2人は柏崎市の電気店の資材置き場で、銅のパイプ31本、時価1万円相当を盗んでいるところを近所の人に見つかり、通報で駆けつけた警察官に窃盗の現行犯で逮捕されました。2人は容疑を否認しているということです。

まあ、人の弱みに付け込むのは、犯罪成功への鉄則。後で、裁判の時に「人の弱みにつけこむ史上稀に見る悪辣な手口には情状酌量の余地はまったくない」とか、裁判官が「定型文節」をコピペするわけだ。


そして、この手の話題の宝庫、中国からその一。
銅高騰で「彫刻の盗難多発」警察ついに懸賞金

 浙江省・杭州市で、銅像の盗難・破壊が多発している。地元の警察は、銅価格が高騰していることを受けて、転売目的の犯行ではないかとみて捜査を進めている。6日付で中国新聞社が伝えた。

 盗まれた銅像のうち1体は、貼沙河のほとりにある城東公園にあったもの。少女をかたどったもので、身長は約180センチメートルと大型だ。足の部分だけを残して、持ち去られた。

 警察では、複数人による犯行とみて、懸賞金2万元をかけて犯人の行方を追っている。犯行日時は2006年2月27日とみられている。

 同市では、このほかにも、06年1月に銅像10体が部分的に持ち去られる事件も発生している。

銅像の数だけ泥棒がいるということだろうか。そして、中国の話題は続く。

電線泥棒を射殺、警察「拳銃使用は適正」

 金属価格の高騰を受け、広東省仏山市では電線泥棒が相次いでいる。7日未明には警官隊が窃盗団の拠点に踏み込んだが、ボス格の男が銃撃され、死亡した。8日付で南方都市報が伝えた。

 窃盗団は約20人で構成されていた。メンバーはギャンブルの資金欲しさに電線泥棒をしていたという。

 地元の警察は2006年末ごろに窃盗団の概要をつかんだ。窃盗団は正月(春節)を過ぎてから犯行を再開。警察は7日午前4時ごろに窃盗団が盗みを終えてボス格の男が経営する廃品処理場に戻ってきたところに踏み込んだ。

 ところがメンバー約10人が刃物で警官隊に向かってきたため、警官は空に向かって発砲した。それでもボス格の男が抵抗を続けたため、警官は銃撃。男は死亡した。他のメンバー12人も現行犯逮捕された。現場では600メートル分の電線が押収された。地元の警察などでは「拳銃の使用は適正だった」と話している。


そして、命がけと言えば・・
銅ケーブル盗もうとして感電死、遺体は黒焦げ

 ドイツ西部のデュースブルクで、32歳の男が電流が通じている銅ケーブルを盗もうとして、1万ボルトの高電圧に接触し感電死した。地元当局が8日明らかにした。

 デュースブルクの警察は、黒焦げになった男の遺体とともに、作業具一式と盗んだ未使用のケーブルの束を発見した。

 男の片手だけが唯一焦げておらず、男の指紋が既に警察のデータとして保管されていたことから、当局者はこの男をカザフスタン出身のドイツ人と特定。

 感電で受けた衝撃が非常に大きかったため、男の手は体から切断されていたという。


あなたは、これでもまだ銅線を狙うのか?
(いや、愛読者のあなたを疑って申し訳ない・・一応、念のため、ということで・・)


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