新車で引越し

2007-10-03 00:00:54 | 市民A
10日ほど前に、横浜市の自宅から、千葉県南部の大多喜の近くへゴルフに行った。首都高で湾岸線からアクアラインを川崎から木更津まで走り、さらに房総半島を横断するルート。アクアラインは最近、さまざまな割引制度を設けていて、さらに東京湾北岸周りよりも距離が短いため、通行料は高いが、時間もガソリン代も有利。それに道も空いている。ただし、事故などで渋滞すると、東京湾の上では、ぜったいに抜け道はない(魔術師セロなら、絶対監禁状態からの脱出技をもっているかもしれないが)。

一方、ガソリン代高騰の折、最近、セカンドカーとして低燃費の小型を入手。(やっと2台目を買う身分になった。クルマの次は別荘?それとも・・。二台足したところで世田谷住民のセカンドカーよりずっと安いのだが・・)敷地の隅の植え込みのそばに雨ざらししていた。

ゴルフバッグをクルマに積み込み、走り始める。予定では、三車線の太い幹線道路を10分ほどで高速道路に入り、さらに30分ほどで川崎からアクアラインのトンネルに入る。10分後に「海ほたるPA」。そこから海の上の橋を数分で木更津。さらに山中のワインディングロードを抜け、ゴルフ場に到達するはず。


ところが、幹線道路に出て気付いたことがあった。運転席の反対側、つまり左側のミラーのあたりに、蜘蛛の巣(Web)が付いている。さらによく見ると緑色で縦縞の蜘蛛が蜘蛛の網にしがみついている。夜の間に植え込みからクルマまで蜘蛛の網を渡したようだ。が、ここは蜘蛛の世界じゃないわけだ。クルマの表面はツルツルなのだから、走るクルマに直接しがみつくことはできない。蜘蛛はクルマから吹き飛ばされると風に乗って飛んでいき、また別の場所で新しいネットを張るのだろうが、三車線道路だと左端の方を走ってやらなければ、飛ばされた蜘蛛がクルマに轢かれてしまう可能性がある。しかも、アクアラインで飛ばされるとさらにかわいそうだ。トンネルの中か、海の上。さぞかし餌に困るだろう。

一方、最近、特に交通取締りがきびしいので、無謀に速度を上げることはできない。60キロ以下で走っていると蜘蛛はしがみついたまま。そのうち、高速道路に入り、蜘蛛のことは頭の片隅に追いやられる。しばらく高速で走っていると、蜘蛛の糸の残骸はすべて吹き飛んでしまい、もう蜘蛛のことは考えないことにした。

そして、計画通り首都高速からアクアラインを通り、千葉の曲がりくねったローカル通りを走り、ゴルフ場に到着。そして混雑する駐車場の一番奥、森の際に車を止め、ドアを開けると・・・

どこに潜んでいたのか、ミラーのカゲから現れたのである。1時間半前に見た緑の蜘蛛である。感動的な再開・・


で、当日は、蜘蛛をイジメたタタリでスコアカードに8が並んだり、ボールが8個なくなったり・・


そして、夕暮れの駐車場で帰宅前にふと左側のミラーを見ると・・

既にクルマと2メートル先の森の樹木との間に、おおきなネットが完成していたのである。まったく仕事熱心だ。

発車する前に、よくネットを点検したのだが、緑色の蜘蛛を見つけることはできなかった。今度は危険を察知し、森の方を住処に選んだようだ。

こうして、クモさんの引越しは終わった。

つづく

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