ある強豪棋士に勝つ?

2007-10-06 00:00:53 | しょうぎ
6df1c09c.jpg数年前だが、羽生X冠と平手で対戦。開始数十手で、よくある急戦型になる。

強い人と指すときには、極端な手を指さなければならない。この局面で、いくら考えてみても、私の棋力では詰みまで読むわけにはいかない。が、要するに攻め始めたら、最後まで行かなければ勝てるわけない。そして勝負は、たいてい最後に、もし端歩を突いていればとか、なる。ならば、早過ぎるとは思うが、ここで突いてしまえと左端の歩を突き捨てようと、▲9五歩とぶつける。

しかし、これに対して、羽生X冠が考え始めたわけだ。これまではノータイムだった。しかし、時間の関係で、最初から30秒の秒読み将棋ということにしていたのにだ。やがて、秒は進み、20秒、25秒、6・7・8・9・・・・・

しかし、だからと言って、羽生X冠に対し、時間切れ負けを通告する記録係はいない。秒読みはあいまいになって、そのまま、2分、3分、・・10分となったところで、私が宣言。「時間切れです」。これで、勝利を宣言したのだが、実は、次の一手を羽生X冠が指さなかったのには理由があった。

夢の中だったのだ。つまり、先手も後手も両方とも私の脳内で組み立てた図面である。だから時間切れ負けは自分自身のわけだ。


こういうように、将棋の夢を見ることがあるのだが、それは大会とかで、グリグリガリガリと連続5局ほど考えた後とかだ。何時間も将棋のことだけを考え続けていると、こういう現象がある。最近はあまり個人戦には出ないが、5人一組で1チームとなる職団戦のような時だ。団体戦は5人なので3勝すれば勝ちなのだが、段々疲れてきて、自分だけ負け出しても、残る3人4人が元気だと、指し続けなければならず、ボロボロになる。脳の限界を超えても指さなければならない。そういう状況がもっとも疲れ、またストレスになる。


ところで、二日後の10月8日(祝)は秋の全国職団戦。前にも書いたことがあるが、会社を変わっているので、現在の参加ルールで言うとOB社員ということになる。とりあえず、二つの会社の合法的非常勤補欠になっている。結構、度々出場していたが、今回は声掛からず。つまり、補欠と言うのは、1チーム出場なら4人、2チームなら9人というように、あと一人で定数に満たされる状態でのみ、参加チャンスに恵まれるわけだ。だから確率的には1/5である。ニチームに登録していると、二倍かというと、両チームから声がかかったらどちらかは断るから、出場確率はこういう式になる。

 1/5+1/5-1/25=9/25=36%

ところが、ややこしいのは、今回もそうなのだが、この10月の上旬の休みというのは体育の日に絡んでいるのである。つまり、幼稚園や小学校の運動会である。こどもの運動会と将棋団体戦のメンバーとどちらを選ぶかという人生観に関わる選択を求められる父親(あるいは母親)がいるわけだ。

さらに、将棋大会の日そのものが運動会なら話は簡単だが、前日(あるいは前週)が運動会予定日で、雨が降って順延になった場合、将棋大会の日にずれ込むという場合も多いのである。実は、今回も一つのチームにそういう事情があって、そういう場合のみでもいいかと打診されそうになった(が、逃げた)。前日が雨の確率は30%くらいだろうし、さらに当日が雨でなく晴れという条件でそういう事態が生じるとすれば、確率的には30%×70%=21%ということになる。

6df1c09c.jpg以前の会社で将棋部の幹事をしていたことがあり、常に秋の大会で、運動会の順延パターンの時、前日に頼んでも出場してもらえる、「人が好く暇な代打」というのを確保するということで汲々としていた。こういうのが将棋部のチームワークを乱し、幹事が精神的に行き詰まり、ぶん投げちゃう一因ではあるのだが、数十年にわたって「相も変わらず」の大会運営だ。


さて、9月22日出題作の解答。

▲3二飛成 △同玉 ▲6二飛不成 △4三玉 ▲5三歩成 △同玉 ▲6三歩成 △4三玉 ▲5二飛成 △3四玉 ▲3五歩 △2三玉(途中図) ▲1四金 △同玉 ▲1二飛成 △1三合 ▲2六桂まで17手詰。

この問題のハイライトは3手目の▲6二飛不成。仮に▲6二飛成だと玉方が△5二歩(失敗図)と絶妙の中合をして、どうしても打歩詰に誘導される。問題は、この詰将棋を解くときに、この中合いが見えないと、「妙に易しい問題」となる。収束は、よくある既製品風。初手の変化を色々と考えているうちに、この収束の所だけをあらかじめ読んでしまうかもしれないのだが、だからといって最初の2手がないと、狙いが単純で、ちょっと卑しい感じになるような気がする。



6df1c09c.jpgさて、今週の問題には、ちょっとした紛れがある。もしも7手、または15手で詰んだ場合は再考の余地がある(というか、間違いだ)。詰将棋パラダイス誌9月号の易しい問題(解答付き)のコーナーに配置されていた。紛れに気付かないのが幸福なのか、あるいは不幸なのか。

人生にはよくある話だ。

解けたと思われた方は、最終手と手数と酷評をコメント欄に記していただければ正誤判断。




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