イヌがネズミを捕る理由は?

2007-03-05 00:00:47 | The room of Sora
3f6a8f81.jpg暖冬のせいでいつもより暖かく、庭の高麗芝も完全に冬眠するわけではなく、少し緑が残ったまま春めいてきて少し心配だ。人間で言えば、熟睡しないで朝になったようなものだ。といっても、自分で芝生を冬眠させることなどできるわけもない。飼犬SORAの体毛を伸ばしていたら、ぼうぼうになり、そろそろトリミングか、と思って予約しようとすると、どこも満員だ。考えることはみな同じ。シュナウザーはさらに、かつての首相のように特に眉毛が伸びる。

そして、オオカミから分化したイヌにとって、適した外気温は人間より5度程度低いらしく、すでに「快適モード」のようだ。そして、さらに、この犬種はドイツで改良されたそうなので、寒いのは平気だ。


2005年12月13日号、「住めば都とはペットの話」で書いたのだが、もともとイヌやネコを含む肉食獣の唯一の先祖は「ミアキス」といって北米に生息。その後、陸続きだったベーリング海峡を渡り、ユーラシア大陸に移住。ネコ科、クマ科、イタチ科が先に枝分かれした後、「キノデスヌス」という動物を経て、その他の科が形成される。イヌ科の仲間としてオオカミ、キツネ、タヌキにさらに分化。このオオカミの中の灰白オオカミからイヌに改良された場所は、北朝鮮ではないかと考えられている。

ネコは主にネズミ捕り用として、エジプト発で、世界各地、特に穀物栽培地に分布していき、イヌは羊飼いや狩猟犬、番犬、最近では盲導犬、警察犬など多目的に使われている。現代では、イヌもネコも、ほぼ、愛玩が主目的になっている、ところが・・・

ドイツで改良されたシュナウザーだが、「ネズミ捕り」用だったそうだ。確かに動きがネコと同じように素早い。以前、ネコを飼っていたが、同じように前足を使う。離れたところからジャンプしてバッタを押さえたりする。ネコより体重が重いため、ネズミにとっては、最大な敵になる。調べたところ、ドイツのネズミは小麦を食うだけではなく、牛を飼っている納屋などの藁の中に潜っているそうだ。小屋そのものを齧ってしまう。さらにペストの原因になる。

3f6a8f81.jpgしかし、それなら、ネズミ捕りはイヌではなくネコでもいいではないだろうかと思える。なぜ、ネコは、エジプトから北に向かわずに東に向かっていったのか。気候が合わないといってもペルシャネコの原産地はイランではなくイギリスだ。


これは、どこの本にも書かれていない私の推測なのだが、「欧州でネコがあまり飼われていなかった理由」は、『ネコは魔女の使い』と考えられていたからだろう、と思う。つまり、中世ヨーロッパでは魔女狩りと同時に猫狩りをしていたのだろう、ということだ。

そして、私の自宅にはネズミはいないので、スリッパが「擬似ネズミ」ということになってしまう。「布製のニワトリの頭」も大好きだ。つまり、本物のネズミさんがSORAに捕まった場合、どういう状態になってしまうのか、およその見当がつくのである。