測定結果は・・

2006-10-08 00:00:33 | マーケティング
日中首脳会談が行われる。日韓首脳会談より1日前に日中会議を行うというのが、韓国に対するポーズなのかもしれないし、たいした意味はないかもしれない。いずれにしても、同時に行わうことはできないのだから。

安部総理のことばによれば「まずは、お互いの首脳が顔を合わせ、それぞれが世界観について語り合うことが重要なのだ」ということなので、「今回は、一つ一つの問題について議論するつもりはないから、個別案件について陳情されても困ります」ということなのだろう。

つまり、個人的には陳情したかった件があったのだが、諦めて泣き寝入りするしかない。話は、大きく遠くから始まる。


飲酒運転する気はまったくないが、アルコール類も飲むし、クルマの運転もする。ごく標準的な市民だ。もちろん、飲み屋にクルマで行ったりはしない。休みの日に夕食を外でするときも、バスの時間表やタクシー代を頭に入れておく。もっとも、午前中にガーデニングや洗車とかして昼前にシャワーをした時などは、缶ビールを1本飲んだりして、仮眠したりする。で、夕方には昼のビールのことなどまったく忘れているのだが、果たして運転してもいいのだろうか。

その他にも、ゴルフ場で昼間に中ジョッキを飲んだらどうなるのだろうか?とか金曜の夜に宴会で飲んだ場合、土曜の朝の運転はセーフなのかアウトなのか?など、自分で自覚がない場合、よくわからないことが多い。推察なのだが、個人差も幾分あるだろう。要するに、飲んだアルコールを血中に取り込むのは、胃の吸収力。そして、そのアルコールを分解するのは肝臓の分解力ということになる。

4feae251.jpgさらに、検査は直接に血中アルコール濃度を測定するのではなく、肺から排出されるアルコール分を「呼気中アルコール濃度」という形で計測する。そのあたりの、酒の量と経過時間の関係を把握しておかなければならないのかなと、思うのだが、警察関係者ではないのでなかなか事前テストは容易ではない。

しかし、「アルコールチェッカー」なる機械があるらしい。精度は期待できないが、ある程度の自己データはとれるのではないかと、あるバラエティストアで探すと、高価格製品(15,000円以上各種)と低価格製品(1,680円)とが並べられていた。低価格品の方を買ってみる。ケチと言えばケチだが、そういうものだろう。あわてて大量に仕入れたのだろうか、製品は山積みされている。

実は、取り扱いは簡単。電池を入れ、スイッチを押すと「READY画面」になる。上部の測定用の吹き込み口に息を吹きかけると、10秒後に液晶画面に顔が表示される。

4feae251.jpg0~0.10mg/Lならニコニコマーク。0.10~0.25mg/Lなら怒り顔になる。さらに0.25mg/L以上なら涙マークが出る。酒気帯び違反の制限値は0.15mg/Lなので、誤差範囲も考えればニコニコマークで0.10mgで管理すればいいはずだ。そして、実戦配備。といってもポケットに入れておくだけ。もちろん運転しようというのではまったくない。あくまでも実験として。

まず、一日目はビール少量ケース。コンサート会場の休憩時間にバーカウンターでビール小瓶を注文。334ml。ほぼ缶ビール(350ml)と同じだ。一気に飲み5分後に測定するがニコニコマーク。飲んですぐには出ないはずだ。確か、二時間後がもっとも血中アルコールが高いのだったか・・警察のホームページではビール1本でも0.15mgになるということなのだが・・そして1時間後、演奏終了。再検査。またもニコニコマーク。1時間半もニコニコで2時間も2時間半も全部ニコニコ。これでは何一つ想定困難。ビールではなく、もっと強い酒でなければ試験困難なのだろうか?あるいは、酒の分解速度がきわめて早いのか?あるいはサギ商品?生産地を見ると中国製だ。

4feae251.jpg実験二回目は中華料理店で。なにしろ、測定器の生産地は中国。紹興酒で測定すべきなのかもしれない。たまたま、豪華宴会(イセエビ、ふかひれスープ付き)があったのでここで測定する。乾杯のビールではもちろん無反応。そして、ビール1本飲んだ後は、紹興酒10年物にする。測定器の検査のため、どんどん飲む。たぶん、一人4合ほど飲んでしまった。測定器を吹きまくるが、いつもニコニコだ。一人だけだと不安なので、テーブルでまわして大勢で吹きまくるが変化なし。

「ほら、中国製はこれだよ」ということで、その場は「一件落着」してしまった。

さらに、近くのホテル最上階のバーにはしごで登るが、水割りダブル×2を追加しても変化なし。「サシスセソ、ガギグゲゴ商品」の可能性が高い。あるいは不良品。

そして、検査に夢中になり過ぎて、翌朝もアセトアルデヒト臭い息を測定することができたのだが、朝からニコニコだ。そして、この1週間、風邪気味で踏ん張っていたのだが、数時間後、ついに発熱してしまうことになる。したがって、もう筆を置いて、日中首脳会談でこの問題の解決がはかられることを期待しながら、ぐっすり夢の世界に潜りこむことにする。