新内閣の一人は・・

2006-10-01 00:00:05 | 市民A
新内閣は重要ポジションの多くから「団塊世代議員」がはずされているのだが、総務大臣の菅義偉氏が神奈川県代表で入閣。実は、私も加盟している「日本将棋連盟神奈川支部連合会」の名誉会長である。「団塊世代議員の星」のような立派な方で、ホームページで見てもらえばわかるだろうが、

 再チャレンジ支援議員連盟幹事長
 対北朝鮮経済制裁シミュレーションチーム
 振り込め詐欺撲滅ワーキングチーム座長
 不法滞在者対策水際チーム座長
 マンション問題ワーキングチーム座長
 社会保険庁を解体し新しいシステムを創る会事務局長

というような重要案件の検討チームをまとめている。

隣の選挙区が小泉純一郎なので、どうしても政策はほとんど類似になってしまうのだろうが、かなり「首相」に推したい人物である(あくまでも彼個人に対する評価で、所属団体、所属派閥の評価はまた別もの)。

よく、「議員になるまでは、すばらしい人物だったのに、先生と呼ばれ始めたら、ダメ人間になった」という話を聞くが、「大臣になるまでは、・・・・」ということにならなければいい、とは思う。


2dac8498.jpgさて、先月(9月4日号)の「詰将棋パラダイス誌・短大の部」に選ばれた作品(弊ブログ9月日掲載)について、締切りが過ぎたので解答を発表。

初形から▲2二角成までの1手詰ではないか、と思われるかもしれないが、その瞬間に△2三桂と王様を取られる。この問題、2三にいるのが王様だから成り立つのであって、金では詰将棋にならない。あまり見かけぬ作品なので、保守的な人には受けないだろう、とは予想できる。

となれば、王様が動いて、明き王手なのだが、初手の正解は▲3三王(1図)。角の利きに死角を作る。2手目の後手の選択が分かれる。根元の2六香を取る手に、桂で取るか角で取るかの二種類。あとは2三に中合する手が各種。

まず、中合路線を検討。2三に歩、香、桂をすると、▲2二歩 △1一玉 ▲1二歩 △同玉 ▲2三香成 △同桂 ▲1四香 △1三合 ▲2四桂以下である。また、△2三金合、△2三銀合、△2三飛合は、▲同香不成以下。

2dac8498.jpg次に、2六香を取る手だが、△2六桂だと、▲1一香成 △同玉 ▲3二玉と王様がもう一仕事して詰む。つまり二手目は△2六角成(不成は早詰)となる(図2)。3手目から7手目までは、平凡に進む。▲2二歩 △1一玉 ▲1二歩 △同玉 ▲1四香と、ここで桂を取る(図3)(▲1二歩を打たずに桂を取ると詰まない)。次に、後手が1三に打つ合駒が問題である。

△1三飛!(図4)。1三に飛以外を打つと、▲2四桂以下となる。△1三飛は逆王手になっている。9手目は、▲2三同香成(不成)。△同玉 ▲1四歩 △同玉 ▲2四飛(図5)。この時、後手玉が△1五玉と逃げた場合、▲2六角 △1六玉 ▲3八角 △2七合 ▲2八桂というナイスな変化がある。 △1三玉 ▲1四歩 △1二玉(図6)。飛車と歩で下に押し込む。そして、17手目に決め手を出す。▲2三飛成!(図7)。飛車が邪魔駒になっていた。△同桂 ▲2四桂 △1一玉 ▲2一歩成 △同玉 ▲3二桂成△1一玉(図8)。

2dac8498.jpg邪魔な歩を成捨て、収束に入る。そして、最後の一手は「▲2二成桂」までの25手詰。最後の一手で欲張って▲2三王と指すと、△4四馬と眠っていた後手の馬が目を覚まし、今までの24手がすべて水泡に帰す。

正解再掲 ▲3三王 △2六角成 ▲2二歩 △1一玉 ▲1二歩 △同玉 ▲1四香 △1三飛 ▲2三同香成(不成) △同玉 ▲1四歩 △同玉 ▲2四飛 △1三玉 ▲1四歩 △1二歩 ▲2三飛成 △同桂 ▲2四桂 △1一玉 ▲2一歩成 △同玉 ▲3二桂成 △1一玉 ▲2二成桂までの25手詰

あまり、強烈な一手が入っていないのと、平凡な手の方が多いので、自己評価はイマイチ。


最近、知人から「おおた氏の詰将棋は、入玉、双玉、中合、広域とイヤな要素が四つも揃っている」と言われてしまった。確かに、飲み屋で出題すると、「成ってはいけない駒が成ったり、自分の王様に王手をかけたり、遠見の角を筋違いに打ったり」される方が続出するようだ。本日の出題は、かなり簡単な問題。コメント欄には、最後の一手と、手数を入れていただければ、正誤判断。2dac8498.jpg