ハルキスト落胆

2006-10-12 20:52:27 | 市民A
d623b0d0.jpgノーべル文学賞は、トルコ人作家、オルハン・パムク氏に決定。

冷静に考えると、次のアジア人枠は6年後。村上春樹も年金受給開始の頃だ(もちろん不払いしていなければの話)。もっと早く受賞したいなら、マイケル・ジャクソンに美白術を教わらなければならないだろう。

そして、トルコが欧州ではなく、アジアだ!と宣告されたようなものだ。EU加盟を選ぶか、ノーベル賞を選ぶか・・(まあ、個人と国家は違うから)  

ノーベル文学賞、発表直前につき・・・

2006-10-12 12:00:33 | 書評
日本時間12日20時発表が予想されるノーベル文学賞。果たして、村上春樹が受賞するのかどうか?

詳しくは、2006年3月25日「村上春樹氏にカフカ賞。もう一つ串刺し?」に書いたので、なるべく重複は避けたいが、

1.ノーベル賞情報を裏から探り(?)、先行受賞することによって、自らの文学賞の格付けを上げようとしていると思われるカフカ賞を受賞した。

2.1988年:N・マハフーズ(エジプト)、1994年:大江健三郎、2000年:高行順(中国)と6年に1回ずつ非白人の枠があるように見え、ことしはその番になる。白人の人口は全人口の1/6なのだが、ノーベル文学賞の確率が5/6ということは、おそるべき倍率差なのだが、そう考えれると、今年は、誰が「白人の刺身のツマ」あるいは「アイスクリームのウェハウス」になるのかといったことかもしれない。


一方、私は多くの日本人と同様に”ハルキスト”の一人であり、大部分の著書は読んでいるのだが、仮に、彼が受賞した際、各メディアが彼の代表作をどのような順番で記載するのか、それが楽しみである。

おそらく、無難な順番は、「海辺のカフカ」「アンダーグラウンド」「ねじまき鳥クロニクル」「ノルウェーの森」「国境の南、太陽の西」となるのではないだろうか。

私見としてだが、「海辺のカフカ」は、はずせないところだ。「アンダーグラウンド」は地下鉄サリン事件を追ったノンフィクションで、カポーティの「冷血」とよく比較されるが、被害者の側から事件を捉えていて、「冷血」とは大きく視点が異なる。「ねじまき鳥」は3部作だが、1部、2部が同時に発売され、これは素晴らしいと思ったが、数年後完結した第3部は、まとまりが悪い。「ノルウェーの森」は彼の著作群の中では、日本でも世界でも最も売れていて(つまり読まれている)、珍しく濃密なプロットが展開していき、小説として非常に重要な、最後の着地がきちっと決まっている。難をあげれば(普通の読者は気づかないだろうが)、筋立ての中で「そろそろ消えた方がいい登場人物」が、簡単にいなくなったり、死んだりする。現代社会では、人間はなかなか消息不明になれないものだし、さっさと病死したりはしない。

個人的ベスト5を作ると、1.「カフカ」、2.「ダンス・ダンス・ダンス」、3.「ねじまき鳥」、4.「遠い太鼓(エッセイ)」、5.「ノルウェー」かな。そして、彼が出版社に受けがいいのは、失敗作が少ないということか(少しはあるが)。

今回、はずすと、次のチャンスは6年後、ということになるのだろうか。まあ、フィリップ・ロスも受賞していないのだからあきらめることでもないかな。

ただ、ノーベル賞をもらうと、急に態度が横柄になって、誰かのように、妙な実験作を多発されても、ついていけないかもしれない、というのがちょっと心配。

カメラは骨董品になるのだろうか

2006-10-12 00:00:01 | 美術館・博物館・工芸品
27c9bec6.jpg日本カメラ博物館というのがある。現在は、東京メトロ半蔵門駅から徒歩5分ほどのところにあるが、以前は別のところにあったような記憶がある。写真家、木之下晃氏の「日本の演奏家」という写真展が隣接するJCII PHOTO SALONで開かれているので(~10月29日)合わせて拝見。

27c9bec6.jpgまず、演奏家の写真展だが、よく撮影許可が出るものだと思ってしまう。要するにコンサート本番の指揮者やピアニストをフォーカスしているのだが、まず演奏中の被写体は、それぞれ自分の行為に没入している。カメラのことなど忘れてしまう。汗が飛び、顔がゆがみ、そろって苦しそうだ。モーツアルト弾きで有名な内田光子さんも絞殺犯に絞められ始めたような表情で鍵盤と闘う。指揮者たちは、神の降誕のように、あるいは地獄の門前で悪魔と戦う革命家のように表情の限界に挑む。(もっともオーケストラは集団事業なので、恍惚と自己陶酔に浸っていいのは、指揮者とソリストだけなのだが)

たぶん、前もって木之下氏が「写していいかな」と口説くと、「撮影だけならいいよ」と気軽に答えてしまって、後悔している方々も(特に女性)多いのではないだろうか。ただ、あまり写真家のご機嫌を損ねると、CDジャケットで実物より美人に写してもらえなくなるのも困るしとか、色々と頭の中で相殺計算をするのだろうか・・

そして、隣の建物がカメラ博物館。常設の歴史的カメラの傍らで、富士フィルムの特集をしていた。すでに光学カメラから撤退。もともとフィルムとカメラの二本建て経営だったのに、デジカメ時代にはフィルム事業は苦しすぎる。かといって、デジカメの世界は競争過激。前途多難だ。

27c9bec6.jpgそして、光学カメラというのは、今後、どういう運命になっていくのだろうか。よくわからない。少なくとも各家庭には何台かの光学カメラはあるのだろうが、その多くは電池でフォーカスを合わせるようになっているはず。そのまま使われないままだといつのまにか電池切れとなり、10年後にはただの「資源分類困難な一般ゴミ」となってしまう可能性は高い。

もちろん、アナログとデジタルという対立軸で考えると、「デジタル腕時計」というアナログに負けた製品もあるので、生き残りのチャンスも残っているのかもしれない。
  

忘年懇談会のおしらせ

2006-10-12 00:00:01 | 市民A
突然ですが、昨年に引き続き第2回忘年オフ会を開催します。愛読者の方(ROM)、ブロガーの方を問いません

詳しくは、11月上旬に再度掲載しますが、

 日時:11月25日(土) 夜
 場所:東京 赤坂のあるパブ
 会費:4,000円(予定)
 連絡先:otayoichiro@hotmail.com

なお、昨年の忘年会は2005年12月18日「ブログとブロガーの単純法則発見」に記載していますが、当然ながら、昨年の方々が今年も参加されるというようなことではないと思います。したがって、カラオケ強制行為は禁止ですから。

なお、連絡いただいた方には、会場の地図(位置情報)をご返信いたします。早目におよその人数がわかると、パブのヒゲ社長との価格交渉が優位に運べると思いますのでよろしく。


なお、当日は、このパブを1日借り切っていて、午後の時間(昼一から夕方まで)は、私が支部長をしている将棋支部主催のミニ将棋大会を開く予定なので、希望の方はジョインしていただいても結構です。(今のところ、ポイント制、棋力ハンディ付きを考えているので、誰でも途中からでも参加できます)賞品が大きいと、参加者が多くなりすぎて(?)会場に入りきれなくなると困るので、米長会長直筆表彰状だけですけど・・(会費は昼だけでも夜だけでも昼夜通しでも4,000円、とマレーシアの怪しい土産物店のような体系の予定です)