残念本リスト入りか?

2005-02-01 21:37:23 | 書評
49c28b44.gif「もっとも必要なものは、もっとも必要な時には存在しない」というのは有名なマーフィーの法則の一つだが、どうしても読みたいものを手に入れることができず、さらにそれが雑誌であり増刷される可能性は全くなく、出版元にも在庫はなく、ネット通販上にも出品されていない、というようなことはめったにない。


月に、一日くらい雑誌読みの日を作らないと困ったことになる。なぜか、どんどん送られてきたり、うっかり買ったりしてどんどん積み重なる。海外からも来る。以前、小さな書店の開店の企画をやったことがあるのだが、書籍と異なり、「雑誌はナマモノ」という。経済誌などは、記事の投稿から出版までのタイムラグ自体が問題なのに、積み重ねてしまうとは・・・

もっとも、政治関係の雑誌は少し時間を置いて読むと、論者の「大間違い」に気付くこともある。

韓国は新聞のフリーペーパー化が進み、「フリーペーパーは新聞を殺すのか」というところだが、日本は新聞ではなく「フリーマガジン」が元気いい。「R25」は大したことないが、優れたフリーマガジンもいくつかある。例えば、地下鉄の「メトロミニッツ」、東急の「サルース」、・・・。そういうのも持ってきて読んでると、さらに在庫が溜まる。

読めないのは「ポ現文新」。そのうち「ポ現文新は死んだのか?」というプログを立てようと色々な方の意見を見ているところだ。

話を元に戻すと、「本の雑誌2005年新春号」を読み切った。いつも年間ベストテンを発表しているので新春号だけを読んでいる。そして、冒頭のベストテン選考のところだけは、すぐに読んだのだが、「まじめにやれ!」という気になって、雑誌そのものを放り出していたのだが、まあこつこつと真面目に書いてある書評もあるので、改めて読んでいると、ほとんど最後の方だが、「韓国情報てんこ盛りの”小学六年生”にびっくり!」という題目で柴口育子女史が、雑誌「小学六年生」11月号を紹介されていたのだが、実はこの11月号は、実際の六年生にはウケなかったようだが、母親たちには大きな話題になっていたそうだ。柴口女史はかなり批判的なトーンで書いているのではあるが、あまりにも細かい現地情報の山盛りで、いかなるガイドブックよりもスゴイそうだ。韓国特集がドーンと50ページ。

例えば、韓国のバスに時刻表がないこと、ドラマは週2回ずつ放送すること、恋人がいない人が黒い服を着て、黒いジャージャー麺を食べるブラックデーがあること、韓国のノートは正方形であることなどが紹介されたり、ノレバン(カラオケ)やPCバン(ネットカフェ)の実態や使い方が書かれているらしい。(ただし、柴口さんは、表紙のアイドルグループSugarが、日本のSPEEDのようなものと紹介しているが、内一人のアユミさんは鳥取出身だということや、韓国の緊急電話は3種類あって、救急、警察より早く現場に到着するのは「スパイ通報の112,113」であることは私も知っている。)

しかし、これでは「小学6年生11月号」を入手するしかないではないかと思ったのだが、まず小学館のHPで見ると、バックナンバーは売切れ。また定価540円で10月2日に発売されたことがわかった。次に、楽天、Yahoo!、Amazon、紀伊国屋書店とのぞいたが出品されていない。


私の人生では、手に入れたいが手に入らない本というのが何冊かあるのだが、それらの残念リスト行きになるのだろうか?手に入らない本には、図書館等で読むことができる本もあれば、図書館にもない本もある。国会図書館には大方の出版物があるのだが、それでも無いこともある。

それに入手できない場合の最大の問題は、国会図書館でオジサンが「小学六年生」を館内閲覧しなければならないことだ。