「弄ぶ」って読めるっポ

2005-02-24 19:57:57 | 書評
be0cfa09.jpg「ポ現文新」てわかるだろうか?そう10秒くらい考えるとわかるはず。週刊誌だ。週刊ポスト、週刊現代、週刊文春、週刊新潮。実は他にも週刊大衆とか週刊朝日、サンデー毎日とか色々あるが、パワフルさ、スクープ力からいうと、「ポ現文新」の方が上だろう。

しかし、最近全然ダメのような話だ。ダメの理由は色々ありそうだが、結論を急がずにぼちぼち考えている。そして、その中の一つ週刊ポスト3月4日号には、いろいろな記事が掲載されている。話題性のある堀江社長とみのもんた、松坂慶子のSMとか、NHK批判に長嶋茂雄に吉永小百合に役人の年金といった定番のオジサマ記事が散りばめられている中に、一場投手(まだ1球も投げていないので投手という表現が正しいかどうか不明だが・・・)の女性問題が登場。

ご存知のように、彼は3球団から栄養費をもらっていることが発覚し、謹慎中に「でき婚」の原因となる行為を行っていたわけだ。そして、奥さんとこどもを得ることになり、5人の老人を球界から追い出した。

しかし、ポスト誌によれば、今度の美形の奥様のカゲには別の女性がいたと書かれている。二又か・・・そして子供が出来た方に傾いた。まるで源氏物語の光源氏のようだ。二又がいいのはフォークボールを投げる時の指だけだろう。しかし、事実はよくわからないし、別れたと、捨てられたは紙一重だし、魚心水心の関係は難しい。打算はつきものだろう。本当の問題は、彼の行動の中に、法的に違法行為があったかどうかだろう。違法行為がなければ、このままこの話題は消滅かな。まさか、交際が破局するたびに慰謝料を払う人間はいないだろう。

しかし、ポストらしいと感じたのは、この表現。

「私の体を弄んだ 楽天・一場投手」って。この「弄ぶ」は「もてあそぶ」と読むのだが、読めるだろうか?そして書けるだろうか?この字が書けたら大したものだ。週刊ポスト編集部でアルバイトができるだろう。イメージだけで書こうとすると、「奔」とか「芋」とかになってしまう。ちなみに「奔る」は「はしる」だし、「芋」は「いも」だから、「奔ぶ」と書くと「はしぶ」だし「芋ぶ」では「いもぶ」になってしまう。

で、この「もてあそぶ」という、強烈な表現を奇書の一つである三省堂の新明解国語辞典の第六版(この辞書の重版による陳腐化もそのうち書く予定)で調べると、驚くことに4つも意味がある。
1.手に持って遊ぶ。例:ライターを-。(語源か?)
2.心を慰めるものとして、興じる。例:月花を-。
3.自分の目的を満たすことだけを目的としてそのことにかかわる。例:女(政治)を-。
4.「弄(ロウ)する」の和語的表現。例:策略を-。
これを見ると、1から4に向って、段々とdeepになっていくことがわかる。そしてポストが言いたい「私を弄ぶ」というのは、第3段階の意味なのだろう。逆に一場は第2段階のつもりだったのだろうか?しかし、弊ブログ12月25日号で心配したとうりなので笑ってしまう。

ところで書きながら気付いたのだが、
一場投手
二又交際
三又栄養費
と漢数字が1から3までそろったではないか。麻雀だと一萬と三萬の間に二萬が来たようなものだ。今後さらに何か大きな役ができあがるのだろうか。四又認知とか飲み屋で暴れて5人に暴行とかサラ金6社から借金の山とか7球団放浪とか・・・野球らしく九萬まで集めたらどうだろうね。ただし麻雀と違うのは、危険な牌でも捨ててしまって忘れてしまうことができないことだろう。マスコミはしつこい(どこまでもつきまとう様子。または、味が濃すぎていつまでもあとに残る様子)からね。
くれぐれも9連続ノックアウトはまずいだろう。