ETCが先なのか?

2005-01-02 23:12:11 | MBAの意見
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道路関係4公団民営化の民営化政策課題が猪瀬委員の寝返りで、骨抜きになってから1年経つ。実は私は横浜の住人なのだが、元旦には実家のある千葉市まで車で帰省することを慣習にしている。雪の残る横浜を慎重な運転で出発し、千葉に向う。雪がかなり解けるのを待って出発したため、遅くならないよう高速道路をなるべく多用する。そして、昨年からETCを使っている。
 
横浜ー千葉間には料金所が多く、ETCの有無で到達時間がかなり違う。通常の東京湾北側ルートだと6回とまらなければならない。というのも、出発地点が第三京浜都筑ICだが、第三京浜は日本道路公団の管轄で入口と出口に料金所。つぎに首都高湾岸線だが、これは一律料金だが、神奈川線と東京線が別になっていてそれぞれ1箇所ずつ。さらに東関東自動車道の市川から京葉道路穴川ICはまた日本道路公団。結局それぞれの公団が、勝手に料金所をつくるため、こんなことになる。考えてみれば入口と出口が特定されれば、途中で降りることができないわけだから、最後に払ったものを2公団でわければいいじゃないかと思うのだが、そうはなっていない。最低の方式だ。できないわけではない。実際にETCを使えば、そういう分配をしているわけだから。
 
まあ、結局猪瀬氏が言い張るETC化の推進は問題のすり替えなのだが、結構、自分で調べると安くつけられることがわかる。片道20分はセーブできる。あとは、自己責任の世界だ。よく調べて、店頭で値切って、キックバックを受けられる会社と契約すれば、ほとんど少額でとりつけられる。きょうもETC専用レーンはノンストップだった。赤いフェラーリやシルバーのポルシェも料金所渋滞の餌食になっていて、私のワゴン車の方がずっと快走することになる。
 
次が、大問題のアクアラインである。片道3000円だ。そしてコースが変なのである。川崎と木更津間。ほとんどの人が誤解しているのだが、東京湾の奥が東京で東が千葉で西が川崎というわけではない。東京湾の一番奥は千葉県市川市である。ディズニーランドのそばだ。そして西側が東京、川崎、横浜。東側が千葉だ。そう考えると、アクアラインの行くべき先は、木更津ではなく、人口の多い千葉市だったのではないだろうか。木更津は南過ぎる。そして高い。北回りで千葉に行く場合とアクアライン経由では片道3100円高く、かつ遠い。そして、今のところ、千葉県南部に用があるのはゴルフ場だけだ。それも横浜のゴルファー。朝、東に向かい、午後は逆だ。本当に90%がゴルファーだ。
 
千葉南部には魅力的なゴルフコースが多い。そしてアクアラインを使うと、すぐに着く。しかし、問題は片道3000円だ。そこで考えられたのは、いったん横浜の大黒PAに集合したあと、ゴルフバッグを1台に積みかえてから1台分だけの通行料で済ます方法だ。一時、道路公団が摘発しようとしたが、法律もないのだから規制は難しい。同じように、1週間程度の東京出張にクルマできて、東京の入口である港北PAに車をとめて寝起きしている、地方都市のサラリーマンもいるらしい。
私はそこまで貧乏でもないので関係はないのだが。

道路公団に怒った人がいた

2005-01-02 23:11:35 | MBAの意見
前回の弊ブログで、道路公団について、

1.首都高との連携が悪く、不必要な料金所ばかり設置しておきながら、「ETCが便利」といっているが、「違うのじゃないか?」
2.アクアラインは、つける場所が違ったのではないか(ニーズはゴルフ客だけ)
ということを書いて、公団(およびそのサポーター)に苦言したのだが、実は、大晦日の関東地方の降雪により東名高速が御殿場付近を中心として20時間近く通行止めになっていたらしい。
 
それに対し、愛読ブログ「THE EYE FORGET」の中で、写真家:横木安良夫氏が怒りを爆発させていた。ユーザーのことを考えずに自分の都合で復旧を遅らせたに違いないという主旨でボコボコにされている(私の受けた読感だが)。
 
写真家には、あまりブロガーはいないらしいが、横木さんは頑張られている。そしてブログは妙に示唆的だ。
 
写真家ブロガーが少ない理由だが、ここから先は私の推測だ。
 
写真家にとってのブログを考えると、「写真家」と自ら自己表現した瞬間から、リーダー側はテキストコメントのみならず、画像を期待してしまう。もちろんプロだからまったく画像はすばらしく、かつ、それ自体に重大な表現力がある。そのため逆説的に言うと、画像が勝ち過ぎてしまうということがあるかもしれない。そして、写真家だって、専門範囲はあるのだし、毎日毎日、自分が書くブログテーマに合わせて、町を歩いて撮影するわけにもいかないだろう。スマトラ沖地震の話題を書こうと思っても自分のカメラに画像が存在するわけではないし・・・
 
リーダー側にも、あくまでも「ブログ」であって「写真集」ではないという、心の余裕が必要であるだろう。
 
それでも高頻度で現れる感動写真を期待しながら、ブログを読みながら写真家の内面をボツボツたどるのである。