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このように単位円の呼び方は、結構微妙だ。
いち円 じゅう円 ひゃく円 せん円
いちまん円 じゅうまん円 ひゃくまん円 いっせんまん円
いちおく円 じゅうおく円 ひゃくおく円 いっせんおく円
いっちょう円 じゅっちょう円 ひゃくちょう円
そして、その上の単位だと、
いっせんちょう円と兆の前に”いち”をいれるのかな。
しかし1100億円だと”せんひゃくおくえん”と発音するように1100兆円は”せんひゃくちょうえん”と”いち”を入れない。どうも”いち”という発音は、強調を強めるための気合の一言のような感じであり、「桁が変わった」とか「端数がなくきっちりしている」というような特別な数字の時に使われるのかもしれない。ただの1000円の場合はキッチリしているが、気合が入らない小額ということだろう。
1000円札から急に1000兆円の話になったのは、この日常生活ではありえないような数字にここ数年、出会うことが度々起こるからだ。
その一つは日本国の借金である。主に3種類。日本国債、郵便貯金、地方債及び地方の借入金、である。どうも、既に合計が1000兆円になっているようである。670兆+230兆+180兆円である。さらに郵便局の簡易保険は外枠だ。ところで日本国債を外国人はほとんど買わない。利率が低すぎるのと格付けが低いことで、外国人の保有は発行残高の4%だけだそうだ。
もう一つの1000兆円クラスは個人金融資産、1400兆円である。
よく個人金融資産の残高分だけ国債を発行しても大丈夫と言われる(最後は個人資産を国家資産にかえればいいということだ)が、本当はそんなに大丈夫でもない。国債以外の借金ですでに1000兆円になっているのだから、1400兆円との隙間は400兆円。毎年35兆円の借金を増やすと、13年で空っぽになり、あとは国家の保証ではなく、国土を担保にした借金でも始めなければならない。最初は東京都が担保かな?それとも文化遺産の多い京都?
さらに、最近は個人資産も目減りをはじめているらしい。ただし、2006年から本格的に始まる団塊世代の退職金は80兆円程度にも上るそうだ。現金で払っても預貯金に回ってしまうので、10年間換金不能の国債で払うことを企業に義務付ければ、売れ残った国債も快調に消化できるだろう。
ところで、英語では数字の単位は3桁ずつ進む。
1,000=thousand 千
1,000,000=million 百万
1,000,000,000=billion 十億
1,000,000,000,000=trillion 一兆
そして
1,000,000,000,000,000=quadrillion 一千兆
だそうだ。この単語はめったにみないだろう(と思うが)。