正月の鯨飲シリーズは、きょうが最終回。用意のアルコールが払底し、しかたなく時々チビチビ飲んでいる薬用酒「ウニクム」に手を出す。能書きはこうだ。「40種類以上ののハーブからつくられる、ハンガリーの国民的健康酒。1790年ハプスブルク王家侍医のツヴァックが処方。酒名はユニークの意。」要するに「養命酒」だ。
しかし、世の中に、こんなまずいものはないほどまずい。苦い薬を飲む時に、うまく水と一緒に胃に流し込めず、口の中に薬があふれてしまい、嫌な気持ちになってしまう、あの苦さだ。水で割ると、さらに苦い。食前酒というのも頷けるのは、食後に飲むと、すべての食事の味を一瞬にして忘れてしまう。
この酒が自宅にあるにはいわれがある。ハンガリーから輸入する会社はこの酒と同じ名前の「ウニクム社」というのだが、ある超大手運輸会社Aの子会社Bが、親会社に内緒で孫会社Cとして設立したのだが、味が味だけに、まったく輸入品が売れず、大量の不良在庫を持つにいたったのだ。さらに子会社Bは不動産投資でも失敗し、結局、親会社Aからの鉄槌をふるわれることになったわけだ。私は、この子会社Bと取引があったのだが、最後は会社整理をし、不良在庫はあちこちの知人筋にばらまいて処分したわけだ。そのうち1本が私のものになった。苦いのは、味だけじゃない、というところだが、それにしてもこの苦さは尋常ではない。
ところで、地下収納庫があり、ワインを保管できるようになっている。会社でいえば、「古いワインから飲む」先入れ後出し法や「新しい方から飲む」後入れ先出し法とか在庫評価方法はさまざまあるのだが、当家の場合は在庫評価法で悩む心配はない。買ったらすぐ飲む方式なので、在庫自体が存在しない。在庫0経営だ。デルコンピューターと同じだ。しかし、何本かの記念の酒を除くと例外が一つだけある。それが「ウニクム」。今年も、小さなコップにちょっとだけ飲んだだけだ。輸入元C社の長期不良在庫が自宅の長期在庫になっただけかもしれない。
しかし、世の中に、こんなまずいものはないほどまずい。苦い薬を飲む時に、うまく水と一緒に胃に流し込めず、口の中に薬があふれてしまい、嫌な気持ちになってしまう、あの苦さだ。水で割ると、さらに苦い。食前酒というのも頷けるのは、食後に飲むと、すべての食事の味を一瞬にして忘れてしまう。
この酒が自宅にあるにはいわれがある。ハンガリーから輸入する会社はこの酒と同じ名前の「ウニクム社」というのだが、ある超大手運輸会社Aの子会社Bが、親会社に内緒で孫会社Cとして設立したのだが、味が味だけに、まったく輸入品が売れず、大量の不良在庫を持つにいたったのだ。さらに子会社Bは不動産投資でも失敗し、結局、親会社Aからの鉄槌をふるわれることになったわけだ。私は、この子会社Bと取引があったのだが、最後は会社整理をし、不良在庫はあちこちの知人筋にばらまいて処分したわけだ。そのうち1本が私のものになった。苦いのは、味だけじゃない、というところだが、それにしてもこの苦さは尋常ではない。
ところで、地下収納庫があり、ワインを保管できるようになっている。会社でいえば、「古いワインから飲む」先入れ後出し法や「新しい方から飲む」後入れ先出し法とか在庫評価方法はさまざまあるのだが、当家の場合は在庫評価法で悩む心配はない。買ったらすぐ飲む方式なので、在庫自体が存在しない。在庫0経営だ。デルコンピューターと同じだ。しかし、何本かの記念の酒を除くと例外が一つだけある。それが「ウニクム」。今年も、小さなコップにちょっとだけ飲んだだけだ。輸入元C社の長期不良在庫が自宅の長期在庫になっただけかもしれない。