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ピストンエンジンは永遠か!な?

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アクセルワイヤーの加工

2005年12月13日 | 吸気系
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ミクニキャブレターが付いていて結構調子は良いのですが、前オーナー?がステキ?なアクセルワイヤーの付け方をしていたので、これを見られるように直します。元々このキャブはプーリーがもう1個付いていたはずですが、ロッカーカバーに当たるのでプーリーを外したらインナーが長くなってしまい、苦肉の策を講じたのでしょう。
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まずインナーワイヤーをカットします。
工具はブレードブレーキホースをカットするのに何時も使うカッターです。
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エンドを作る材料は6Φの真鍮棒です。
こういう材料は東急ハンズでも売っていました。
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インナーワイヤーの外径を測ります。約1.15mmですね。
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エンドを加工するのには、まずワイヤーの通る穴をあけます。
曲面にドリルの歯を当てると滑ってしまい非常に難しいので、センターポンチで凹みを作っておきます。
転がらないようにVブロックを使うと簡単です。
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やはりVブロックを使い1.5mmの穴を開けて、反対側は真鍮棒の直径の半分の深さに3mmのドリルで広げておきます。
*このエンドのように小さいモノを加工するのは困難ですから、穴あけ加工が終わってから切り取ると作業し易いですね。

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こういうイメージになります。こうしておけばかなり抜けずらくなりますね。
アクセルワイヤーはたいした力は掛かりませんが、同じ方法で作ればクラッチワイヤーも可能です。
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出来上がったエンドにワイヤーを通し、ワイヤーの端をほぐし広げておき、エンドの穴からワイヤーが出っ張らないように位置を調整します。
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ハンダ付けには、ステンレス用のハンダを使います。
コテは200Wですが、このハンダは銅線用に較べて融点が高いので30分くらい暖めておきます。
カセットボンベのバーナーでも使えますが温度が高くなりすぎて、ワイヤーがすぐに赤熱してしまい強度が落ちるので、作業は難しくなります。
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ハンダ付けする箇所をハンダの融点以上に暖めなければならないので、ハンダを乗せる前にこうして充分予熱しておきます。
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ハンダを乗せたのちフラックスを1滴たらすと、一瞬でハンダは溶け込みます。
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こんな感じに溶け込めばOKですね。
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温度が充分ですと、毛細管現象で裏側までまわってきます。

*重要 ステンレス用フラックスは酸性が強く、そのままにしておくと鉄のワイヤーは腐食して切れてしまいます。パーツクリーナー等でワイヤーを巻いてある方向と逆にねじって広げて、ワイヤー内部まで洗浄してください。
そのあと防錆剤を塗布しておくと良いですね。

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ブラケットも余計な部分をカットして、スッキリしました。

こうしたことはヤル ヤラナイは別にして憶えておくと、不測の事態にも対処できると思います。

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