ピストンエンジンは永遠か!な?

バイクを中心に話題を紹介します

騒音規制の強化先送り!?

2007年10月18日 | 明日のバイクを考える

人気blogランキングへ  バイクに乗って走ると気持ちいい。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

騒音規制の強化先送り  「厳しすぎる」の声受け
 

マフラーの交換、改造で生じる自動車やバイクの騒音をめぐり、国土交通省は17日、来年1月に予定していた自動車やバイクの交換用マフラーの騒音規制強化を先送りする方針を決めた。「規制値が厳しすぎる」との意見を受け、環境省との合同検討会で審議をやり直す。

上記は昨日に共同通信から配信されたニュースですが、拙ブログのコメント欄にリンクをはっていただきましたので、お読みになった方もいらっしゃるでしょう。

規制案の内容をもう一度確認したい方はパブリックコメントの募集をご覧下さい。募集内容が公表されてすぐに解説させていただきました。

しかし、”騒音規制の強化先送り  「厳しすぎる」の声受け”という表現は如何なものでしょう。事情を知らない方は業界やユーザーのエゴとも捉えられかねません。

ワタシが一貫として主張しているのは、不正改造や不適切な使い方で発生している騒音問題は、国交省がすすめようとしているマフラーの政府認証制度では解決できないと考えるからです。

そして肝心なのは”改造マフラー”というように表現されていることで、改正案ではヨーロッパの規制をクリアしている輸入車も締め出す内容ですから、”改造マフラー”だけの話ではありません。

解決できる見込みが大きいのなら納得できることかもしれませんが、車検制度外の軽2輪や原付にはマフラー政府認証制度という装置型式指定制度そのものが適用外になってしまい、規制強化の効果に大きな疑問が残ります。

適用される車検制度対象車に関しても、適合した新車に入れ替わるまで効果がでないことを考えると、騒音問題が沈静するまで相当の年月が掛かることになります。

しかも乗用車などの加速走行規制値の76dbに較べて3dbも小さいバイクの規制値をクリアするのは非常に難しく、使用過程車にまで厳守を求められたら、メーカーはリコールの可能性まで考慮しなくてはならないとなると、新型車の発売には慎重にならざるを得ません。

そうでなくても平成18年排ガス規制の継続生産車の期限が切れ、カタログモデルが半減したのは先月のことです。

あまりこの辺りを強く主張するとエゴと捉えられかねませんし、バイクには悲しい事故が付きもののようなイメージが強くなっていますが、運転にハードウエアの依存度が益々大きくなっているクルマに比べ、元々運転者の依存度が大きいバイクは人間性を取り戻せる可能性のある乗り物です。これは30年間バイクショップを主宰していて実感できたことです。

新聞の記事によると、ロンドンでは交通渋滞の緩和のために駐車場を増やさない方策だとか。便利なクルマも、増えすぎるとそうではなくなってしまうのは歴史的事実になってしまいました。大量の荷物を運ぶには不便なバイクですが、人間を運ぶだけなら社会的にも有益な移動手段だと主張しておきます。

長くなりますが、改正案を再検討することにより、実情に合った改正案が近い将来出てくるのは間違いありません。そこでワタシが皆様にお願いしたいのは、騒音問題が収束するような乗り方と使い方をしていただきたいことです。”トドメ”をさされる寸前だったことは確かですから。

人気blogランキングへ 小難しい話が続いてしまいましたが、応援クリックお願いします。