ピストンエンジンは永遠か!な?

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ゼニスキャブレター②

2007年05月29日 | 吸気系

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ゼニス/ベンデックスキャブレターは、今でも現地価格$300くらいで売られているようです。

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エアクリーナー側から覗くと、真鍮製の棒のようなものがベンチュリーを横切っています。

現在のキャブレターではほとんど見られないものです。

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青矢印はパイロットスクリューが付き、赤矢印は”アジャスタブルメインジェット”が付きます。赤の破線はパイロットの通路ですね。

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フロートボウルは矢印のネジを外すだけで・・・。

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フロートを外してもパイロットジェットは見当たりません。

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シンプルなだけに部品点数も少ないです。

矢印は加速ポンプのヴァイトンキャップ。寿命は長くはなさそうです。

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パイロットジェットが見当たらないのと、アジャスタブルメインジェットの正体がこれです。

赤矢印のように先端がテーパー形状になっていて、メインノズルからのガソリン吐出量を調整し、左の青矢印の穴から入ったガソリンが中を通って、右の青矢印の穴を通じてスローポートに供給されるようです。

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エンジン側から覗くと、赤矢印はパイロットスクリューの先端です。

全閉付近のスロットルバルブの位置の僅かな違いでCO濃度が大きく変わる原因は、スローポートが大きく2個しかないことが考えられます。

後のケイヒン製では、もう少し小さいポートが4個あります。

欠点ばかり論うようでしたが、旧知の某SHIGE氏は一時愛用していたと聞きました。

感想はというと、毎日乗っても使いこなすのに1年掛かり、それでも1週間も乗らない間があると思い出すのに暫く時間が掛かるという難しさはあるが、その日の天候に合わせた調整が決まると最高に良かったそうです。

それに較べるとハーレーの新車装着は既に消えてしまったCVキャブレターは、悪さ?さえしなければインジェクションのように手間要らずです。

S&Sのキャブレターもシビアなところはありますが、ゼニス/ベンデイックスほどではありません。

視点や目指すところが異なれば、評価が変わるということでしょうか。

それともお手軽さや扱いやすさを求めると、失うことも多いということ?

しかし2次エアーさえ解決すれば、もうちょっと扱いやすくなりそうですね。2次エアーの解決策はもう少しお待ちください。エンジンの調子をキャブレターだけの責任にしたくありません。

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