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ハブベアリングにご用心

2007年04月20日 | タイヤ、ホイール、ハブ

人気blogランキングへ  今日は昨日より暖かかったですね。

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コレは2000年モデルから使われているシールタイプのハブベアリングです。

中々耐久性もよろしく、ハブシールの交換もグリースの入れ替えも不要で、ほぼメンテナンスフリーかなと思っていました。

ちなみに、ジャパン価格は8.800円也!

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継続車検での点検整備では、ワタシは必ずシールベアリングといえども、指先で回転させてチェックいたします。

しかし、回らない!

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この図はハブベアリング②の記事で紹介したものですが、回らない原因は②だと思われます。

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やはりこれも以前紹介したSSTです。今回のハブベアリングはコレがないとドウにもなりません。

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奥に入りすぎてしまったベアリングを、少し抜いて適切に入れ直せば快調になるはず。

ところがビクともしない!

あまりにも力いっぱいヤッタものですから、ベアリングに挿入してあるコレットが抜けてしまう始末。

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ハブを加熱するしかないと思い、ドライブプーリーを外そうと取り付けボルトを抜き取りました。

そこで、チョット思い当たるフシがあり、この状態で再度アタック!

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抜けました!

青矢印のスリーブと赤矢印の部分にご注目です。

スリーブの肉厚は薄く、アクスルシャフトを強く締めれば変形するでしょうね。

赤矢印の部分にはベアリングが当たった形跡もありませんが、それでも奥に入りすぎていたのです。

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抜いたベアリングには余りにも大きな力が加わってしまったので、新品のベアリングに入れ替えました。圧入にもSSTを使いますが、今度はスンナリ。

抜けなかった原因は?

今回は時間がなかったので計測して検証はできませんでしたが、原因はこのハブの形状にあるのではないかと仮定します。

つまり、赤矢印は軽量化と材料節約のためか空洞になっています。青矢印はネジのゆるみ止めと以前に解説いたしましたが、5mm程度のネジ山がない部分があります。

ドライブプーリーは、45~55Nmという強大なトルクで締め付けトルクが指定されていますが、これによりハブが変形したと考えるのが自然でしょう。

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コレットの先端は壊れる寸前でした。

ボールを介して長いボルトを締めると先端が開く構造になっています。

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