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この車両は、今のオーナーが約4000km走って、トータルで1万kmくらいですから、全体的に消耗していませんが、発進時にちょっとジャダー気味。
緑矢印は簡単に作ったSST。4mm厚のフラットバーの中央に10mmの穴を開けただけです。
赤矢印のアジャストスクリューを外してから、SSTをセットして締めこむだけです。
青矢印はプレッシャープレートのアジャストナットで、クラッチスプリングのセット圧を調整します。
クラッチレバーを操作すると黄矢印の方向にプレッシャープレートが動きますが、3個のアジャストナットをそれぞれ締めこむことにより、プレッシャープレートが均等に動くように調整します。
つまり、アジャストナットはプレッシャープレートのセット圧と、”クラッチの切れ具合”にも関係するということです。
ワタシは必ず2方向から見ながら、クラッチレバーを”握って放して”を繰り返して、プレッシャープレートが平行に動くように調整します。
10本のクラッチスプリングに対して、”3個のアジャストナット”というのが何とも言えませんね。
”SST”を使えば簡単にプレッシャープレートを取り外すことができるし、組み立てるときも同様に簡単です。
クラッチは乾式なのに、外側のプライマリードライブチェーンはオイルで潤滑していますから、4千kmも走行すればこのようになります。
クラッチシェルの中もこの通り。
黄矢印のドライブスタッドが磨耗しても、具合が悪くなります。
フリクションプレートは目の細かいワイヤーブラシを使い、ガソリンで洗浄します。
このワイヤーブラシがミソだと思います。サンドペーパーを使うより結果は良好ですね。
画像で分かるかどうか。
黄矢印は洗浄前の”テカった”状態で、赤矢印が洗浄後。
ワイヤーブラシを使うことにより、テカリが手早く取れます。
クラッチシェルもきれいに洗って・・・。
スチール製のドライブプレートも洗浄してから組み付けますが、赤矢印の”OUT”の表示は黄矢印のダンパーの向きを指定するものです。
試運転ではスッカリ調子が良くなりました。この車両は前述のように消耗が全体に少ないので、掃除程度で簡単に解消されましたが、消耗が大きい車両では交換すべき部品も必要になる可能性があることは付け加えておきます。しかし、今回の作業は30分程度でできますから、ジャダーで悩まれる方はまず掃除ということで・・・。
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