ピストンエンジンは永遠か!な?

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ブレーキの引き摺り!?

2007年04月06日 | トラブル

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トラブルのご相談をいただきましたが、メールだけでは説明がしにくいので、画像が使えるこのブログで少々解説をいたします。

画像は通称”バナナキャりパー”です。 ”バナナキャりパー②””バナナキャリパー③”で説明しているように外観が同じようでも2種類ありますから注意してください。

黄矢印はスライドピンで、使い込んでくるとピンや支持側のブッシュが磨耗して赤両矢印のように多少動くようになってしまいます。

水色矢印のスプリングは、ガタツキを押さえる市販の部品です。

ご相談の内容はブレーキが効きっぱなしになってしまい、ブレーキディスクが焼けてしまうということです。

ブレーキが効きっぱなしでは、キャリパーは手では動きません。

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FX系では、ペダルの力を伝えるプッシュロッドに黄矢印のアジャストスクリューがあります。プッシュロッドに必要な遊びがあれば赤両矢印のように多少動きます。

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しかし遊びがあるからといっても、マスターシリンダーのピストンが完全に戻っているかもチェックする必要があります。

赤矢印がピストンで、黄矢印がストッパーになるリテーニングプレートです。双方が密着していなければなりませんね。

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写真の都合でFLになりますが、プッシュロッドに遊びがあり、マスターシリンダーのピストンの作動が正常であれば、ペダルを素早く押してみると、黄矢印のリターンポートからブレーキフルードが勢い良く飛び出てきます。

ブレーキの引き摺りはキャリパー側に原因がありがちですが、車齢が古いと途中でどのようなメンテナンスが行われているか不明であり、グリコール系のブレーキフルードが使われていたり、フルードの交換が定期的に行われなかったため、マスターシリンダーの内壁が腐食してピストンの動きが悪くなっていることも考えられます。

更に、シリコンフルードはピストンカップを膨潤させる可能性もあったり、オーバーホールに使ったキットが不良で、ホンの1mmでもピストンの長さが長くてもリターンポートを塞いでしまいます。

付け加えるとリターンポートが塞がっている場合では、シリンダーにフルードが補充されませんから、エア抜きも容易ではありません。

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