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ミッションオイル洩れ解消!?

2007年01月13日 | オイル洩れ

人気blogランキングへ 今日は冷たい風が強く、チョット寒い一日です。

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ハーレーダビッドソン ビッグツインの4速ミッションでは、ドライブスプロケット周辺のオイルリークに悩まされる方は多かろうと思います。

これは構造的な理由であることを”スプロケット周辺オイルリーク”の記事で説明いたしました。また’80年以前のモデルでは対策が大変難しいこともご理解いただいたと思います。

しかし、ワタシは立ち上がった!?

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’79年以前のモデルでは、このタイプのスプロケット裏側スペーサーですから、矢印の示す肉厚サイズが小さく、Oリングの溝を作れないことも説明いたしました。

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これはφ60×20のS45Cという鋼材です。

カットしてもらって1個350円ほどですから、失敗してもすぐ作り直せるように5個仕入れておきました。

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大体の形に加工してから、Oリングが入る溝を加工します。

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バイトもこのために先端の形状に加工します。

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日本ではインチ規格の部品は中々探しづらく、Oリングは何とアメリカ在住の友人に探していただきました。同好の士は本当にありがたく思います。

ワタシはスペーサーの強度から考えて、なるべく細いOリングを希望したのですが、友人のエンジニアとしての洞察力は素晴らしく、1mmと1.5mmの2種類を用意していただき、結局1.5mmのほうを使うことに決めました。1mmのOリングはイカにも頼りなく、組み込む時に切れたり捩れてしまうと何もなりません。

対策部品の市販は?

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スプロケットが嵌るメインドライブギアのOリングが当たるべき場所は、矢印のように狭いのです。スペーサーの加工するOリング溝の位置は慎重に決定しなければなりません。

この段階でジャンクのメインドライブギアを観察すると、それぞれに”個性”がありました。

結果も出ていない段階では早急ですが、この時点で今回の”オイルリーク対策部品”の市販は諦めなければなりません。残念!

つまり、部品の個性に合わせたオーダーメイドの必要があり、公差を想定した設定では強度に不安があり、とても量産できないということです。

問題発生!

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スペーサーの研磨加工が終わって、Oリングを装着してメインドライブギアに嵌めてみると、写真のようにOリングが破損してしまいます。これでは・・・・。

実はOリング溝の深さも大変難しいのです。

  1. スペーサーの強度を考えると浅いほうが望ましい
  2. Oリングのヘタリを考えると突き出し寸法がある程度欲しい
  3. 突き出しが大きすぎると、相手に段があれば引っ掛かってしまう

Oリングの破損の原因はの理由と思い、0.1mmほど溝を深くしてみるが結果は同じです。

ん~、いいところですが、続きます。

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