ピストンエンジンは永遠か!な?

バイクを中心に話題を紹介します

クランクバランサー②

2007年01月04日 | エンジン

人気blogランキングへ 今日も晴れ渡りよい天気ですが、週末は崩れそうです。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

前回からダイブ日が過ぎて年も変わってしまいましたが、クランクのバランスを考察してみましょう。

題材としてはスズキグースのエンジンで、単気筒シングルバランスシャフトという、一番分かりやすいものです。ハーレーのようなVツインは複雑ですから、これで基本を押さえると分かり易いと思います。

S45_7

バランサーシャフトは緑矢印のスプリングを内蔵するダンパー付のギアで駆動されます。赤矢印”合マーク”に注意。エンジンをレースなどで酷使するとダンパースプリングが破損したこともあります。

S46_6

バランサーシャフトは、写真のように重量バランスが極端に偏心しています。

S48_1

クランクは手を加えていないストックのままの形状ですが、カタログでの謳い文句は高回転シングルですから、ご覧のように”カウンターバランサー”だけを残して軽量クランクとなっています。”おむすびクランク”ですね。

S49

フライホイールはジェネレーターのローターを兼ねているのが、日本製エンジンの標準です。暫く前からの4気筒エンジンなどは、幅を狭くする目的で、シリンダーの後部に別体の発電機を備えるのが標準になっているのを付け加えておきます。

S47_2

これはハーレーのショベルヘッドエンジンのクランクですが、あまりクランクと呼ばずフライホイールと言うのは、クランク自体がフライホイールになっているからですね。

続きます。

人気blogランキングへ メカネタも再スタートです。正月休みでランキングポイントが危機的状況になっていますのでクリックお願いします。