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ローズとリーチ

2007年01月07日 | 明日のバイクを考える

人気blogランキングへ  冬の嵐に被害は大丈夫でしょうか?

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薔薇の香りがする歯ブラシの話ではありません。

今年から東欧2国(ルーマニア、ブルガリア)を加え益々広がるEUでは,REACHROHSという規制や指令で化学物質などの使用が禁じられます。

一説にはEU圏内以外の工業製品を締め出すという政治的な思惑とも言われていますが、鉛や水銀などの環境汚染を考えると、遅かれ早かれ致し方のない事なのかもしれません。

半年も前でしたが、ワールドビジネスサテライト(東京12チャンネル)では、電子基盤のハンダを鉛フリーにするメーカーの苦労の模様を放映していましたが、ワタシたちには関係のない話でしょうか?

それとも・・・・?

クロームめっきは?

S6_40

今までは、ハーレーにはクロームめっきの部品は切っても切れないほどの縁が深く、細身の燦然と輝くマフラーがよく似合います。

なにしろアメリカのパーツメーカーには、クローム○○とか○○クロームというネーミングを好んで使いますから・・・・。

そのクロームめっきも危機に瀕していて、6価クロームの毒性が槍玉に上がっています。家電ではROHS指令で既に禁止されていますが、自動車でも自動車工業会の自主規制で2008年から使われなくなるようです。

代替として3価クロームが有力で既に使われ始めていますが、ワタシが以前メッキ工場に確認したところ、マフラーなどの高熱になる部分には使えないとの事です。

ステンレスは?

S5_69

ステンレス製マフラーを使ったことがある方は、お分かりであると思いますが、使い込むと結構汚らしくなってしまいます。

更に、

火葬場から出る火葬灰から、有害物質の六価クロムが最大で国の基準の420倍検出されたことが、火 葬場の調査研究を行うNPO法人・日本環境斎苑協会(川崎市)の調べでわかった。
 火葬炉内でひつぎを載せるステンレス製台に加工されているクロムが原因とみられる。全国には約1500の火葬場があるが、火葬灰は処理業者の所有地などに埋められるケースもあるという。同協会は「水源 などを汚染しかねない」として、近く厚生労働、環境両省に火葬灰の処理について法規制するよう要望 する。
 同協会会員の火葬灰処理業者が2年前、国内の火葬場5か所から回収した灰の分析を環境省の指定 調査機関に依頼。その結果、灰を溶かした試液1 L中に、六価クロムが21~0.19 mg含まれ、全地区とも 環境基本法に基づく環境基準(0.05 mg以下)を超えていた。六価クロムは皮膚に触れると皮膚炎などを 引き起こすとされる。                           (読売新聞) - 12月8日15時47分更新

というニュースが配信されています。

つまり、棺を載せる台とマフラーの使用条件がどれほど同じなのか、どれほど違うのか分かりませんが、ステンレスマフラーを使い続けると、6価クロームを発生させている可能性があるわけで、騒音規制や排ガス規制も関係なく使用禁止になる恐れも・・・?

正月早々に夢のない話で申し訳ありませんが、ひと頃の規制緩和は夢物語であり、過去のものとなっています。向こう側に振れた振り子の揺り戻しは予想外に大きく、いつまでも「オレには関係ないっす」と言ってはおられません。