マタマタ例のFXですが、他の仕事の合い間に作業しているため、手をつけてから1年以上経ってしまいました。まあ売約済みというわけでないので、出来上がりは何時でも良いという感じですが・・・。
そんな訳で時には部品取りになってしまうこともあり、カムを他の車両に使ってしまったので、アンドリュースの#6がありましたから合わせてみました。
現在はお客さんがついていなくても、この先どのようになるか分かりませんから、いい加減に組む訳にもまいりませんね。
カバーを取り付けようとしても入りません!
ピニオンギアとカムギアは、ペイントマークされたカラーコードにより識別される7種類の大きさがあります。
カラーコードは黒・緑・青・赤・黄・白・オレンジとあり、ピニオンギアはこの順序に小から大になり、カムギアはこの反対の順序になります。
フライホイールのシャフトからピニオンギアを外しますので、先ずナットを加熱してロックタイトを無効化します。この工業ドライヤーも10年以上使っていますが、こういった作業には無くてはならぬものです。
ショベルは2面の変形ナットですから、手に持ったSSTが是非とも使いたいところです。ネジは逆ネジになっています。
ピニオンギアを抜くのにも、SSTがないと思わぬ苦労をしてしまいます。
簡単に抜けない訳は、このようにテーパー勘合になっています。
今回のようなケースはソウソウないと思います。普通はカムを交換して、付属のギアではバックラッシュが許容範囲から外れてしまい、うなり音やカタカタ音がでてしまうことがあります。
ギアはプレスを使えば比較的簡単に抜く事が出来、入れ替える事は可能です。
難しいのはこれから使うカムに今までのギアを組み込む時で、市販のイージーカムギアツールなどもありますが、アンドリュースのギアにマークされている線を倣って、元のカムから抜く前にマーキングしておけば良いのではないでしょうか。
このカムギアのバックラッシュはマニュアルにも数値の記載はなく、運転時の音による判断を求められていますが、例え異音の発生が無くても”固く”組んでしまうと、油温の上昇の原因にもなりかねません。
人気blogランキングへ ようやく夏が到来するでしょうか。7月も、もう終わってしまいます。