ピストンエンジンは永遠か!な?

バイクを中心に話題を紹介します

マフラーの容量⑭

2006年07月01日 | マフラーの容量

お願い 人気blogランキングへ   首位奪還を!!  クリック是非お願いします。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

S62

6月21日に「なししさん」よりポートの大きさについてコメントを頂きましたが、ようやくコレについて考察できる段階になりました。

写真はエボエンジンのインテークポートです。確かにスゴク大きく見えます。

S64

写真の上はスズキの名作油冷エンジンのシリーズ、GSF1200のシリンダーヘッドです。下のエボヘッドと較べると、とても同じ仕事をする部品とは思えません。

S63

燃焼室を較べてみても・・・・・。

総行程容積は同じような1340と1200です。しかし4気筒は1気筒では300ccでツインは670ccです。

各々のバルブ有効面積を比較してみましょう。

エボエンジン  バルブ有効径 45mm     15.89c㎡

GSF1200            29mm×2   13.2c㎡

コレで1シリンダーの行程容積を割算してみると

エボエンジン  670/15.89=42.16   GSF 300/13.2=22.7

とエボは2倍近く不利な数字になってしまいますので、コレでも高回転での充填効率の違いが分かってしまいます。

S61_2

バルブ面積では不利な2バルブエンジンでは、とにかく大きいバルブを使いたい理由も明白ですが、高回転では高速で移動する流体と言える吸入ガスを、スムースに導入したいインテークポートの内径は、バルブ有効径と少なくとも同じにしたいのです。

上の図はエボのインテークポートを断面にしてみました。こうして見るとバルブガイドやバルブステムが邪魔になるのが分かります。

①、②、③と斜線の部分を変化させたくないとすれば、特に②は径を大きくしたくなります。ワタシがレーシングチューンでポート加工するときは、ココを横に広げます。

シリンダーヘッドの製造方法は鋳造ですが、ポートの部分は中子といって、固まった後で取り出せるように砂型を使います。

そのため、それほど精密ではないので赤矢印のような「頂けない出っ張り」が出来てしまうのですね。

ココを小さめに作って、2次加工すれば良いのですが・・・・。

続きます。

人気blogランキングへ   首位奪還を!! クリック是非お願いします。