ピストンエンジンは永遠か!な?

バイクを中心に話題を紹介します

マフラーの容量⑮

2006年07月02日 | マフラーの容量

お願い 人気blogランキングへ   首位奪還を!!  クリック是非お願いします。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

サッカーワールドカップでは、考えられないほどの贅沢な組み合わせの試合が行われています。変な話フランスも勝つ可能性はあると思っていましたが、それ以上にブラジルが負けるとも考えませんでした。勝負は厳しいものです。

予選リーグでブラジルが日本に勝ったのは大人気ないとの評がありましたけれど、ブラジルチームと言えども寄せ集めになってしまうのは必然ですから、試合ごとに調子を上げていかなくてはならないのでしょう。一部にあった日本に勝ちを譲るなどの期待はとんでもありませんでした。

それにしても、ロナウジーニョをはじめランパードやジェラードはどうしてしまったのだろう。安定した普段のプレーから想像される活躍が見られなかったのは残念でした。

S42_3

マフラーの容量⑬ではバルブのリフト量はバルブの有効径の1/4で充分と言いましたが、実際のショベルエンジンでは10mm程度です。バルブの面積に制限のある2バルブエンジンでは、バルブリフト量を大きくして効率を稼ぎたくなります。

アフターマーケットパーツの充実しているハーレーダビッドソンでは、新旧モデルのカムシャフトがかなりの数で市販されています。

S26_5

写真は1200のショベルエンジンのヘッドです。リフト量を大きくしたいと考えたら、まず最初に気をつけたいのは緑矢印で示す寸法で、特にステムシールを後付けしたり純正以外のものを使う場合では、バルブスプリングリテーナーで潰してしまう危険があります。

S25_8

ステム長が異例と言って良いほど短い設計のパンやショベルのバルブは、スプリングにも影響が及び矢印が示すセット長は約37mmしかありません。

そして何回も言いますが、巨大なバルブとOHVの持つ宿命でバルブ駆動の部品が多いため、慣性質量の大きくなる関連部品を制御するためのスプリングの張力は強大なものが必要になります。

この強固な、しかも短いスプリングを全屈に近い状態までリフト量を増やすと、早期のヘタリや線間接触による折れやバルブの脱落などの危険性も考えられます。

S21_10

短いスプリングを約2mmと、ホンの僅かですが長くするスペシャルパーツも存在します。バルブリテーナーの形状を変えて、見た目には青矢印のように、ステムの先端がへこんでいるように見えます。

しかし、白破線が示すロッカーカバーの壁面内側が迫っているため、静的な間隔があっても動的に干渉する場合もあり、充分な注意が必要なのは言うまでもありません。

この部品は輸入した中古車両に付いていたもので、特に軽合金のリテーナーは強固なバルブスプリングとの組み合わせでは、ワタシは使いたくありません。

S24_4

これはエボエンジンのバルブスプリングです。セット長は約47mmと10mmも長くなり、見た目のバランスも良くなりました。こういった部品の見た目のバランスは意外と重要で、バランスが悪いものは様々なトラブルを内包していることがありますね。

S22_6

バルブのリフト量は写真のB.C.(ベースサークル)とLの差になります。

S23_5

ところが、ロッカーアームはB>Aであり、ショベルではそのレシオは1.43、エボでは1.6になります。

このロッカーで増速する方法は特に珍しいものではありません。日本製のDOHCエンジンでもロッカーアームを使う方法ではホトンドそうです。

何故かというと、カム山を高くしてリフト量を増やすとバルブの加速度の問題で、作動角のそれほど大きくないストックカムでは、滑らかなプロフィルを設計できないからです。ですから作動角が大きくないリフト量だけ大きいカムはあまり薦められません。

*この辺りを認識していないと、カムの現物を見ただけでリフト量を判断してしまう危険があります。特にショベルエンジンではロッカーアームはカバー内に組み込まれて良く見えませんから、知らない方はそのまま見過ごしてしまうでしょうね。

人気blogランキングへ   お帰りの際には クリック是非お願いします。