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ピストンエンジンは永遠か!な?

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カムシャフトオイルシール

2006年02月21日 | クランクケース
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カムシャフトのオイルシールからオイル洩れがあったので交換します。
ポイントやガバナーを外して・・・・・。
この状態からオイルシールだけ交換することも可能です。
適当なサイズのマイナスドライバーをカムやカバーを傷つけないように気をつけながら、オイルシールのリップに差し込んでグイっとこじれば浮いてきました。

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トランスミッションの分解に使った「曲げたドライバー」を使えば、簡単に外れました。

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オイルシールが外れたら、良く掃除をしてからオイルシールを嵌め込めばOKですが、意外と難しいものです。
オイルシールの内側と外側を同時に入れる感じなので、まっすぐに入れるのは失敗する可能性があります。
どうしてもココだけやりたいのでしたら、オイルシールは失敗して潰してもやり直しができるように2個以上用意しておけば良いでしょう。

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オイルシールは外してしまいましたが、今回はコーンカバーも外します。
その前にリフターブロックも外しますが、ついでに写真のスクリューを見てください。
ネジ山にオイルが付着しているのが分りますが、このクランクケース側のネジ穴は下まで貫通していて、ネジがキチンと締まっていてもオイルがにじみ出てくる事があります。

S139
リフターブロックが外れたら、コーンカバーのスクリューを緩める前に、カムシャフトのエンドプレーをチェックします。
正常ならカムは赤矢印のように動きます。
動かない場合は2つの原因が考えられます。
①エンドプレーが無い
②カムギアの噛合わせが硬すぎる(バックラッシュがない)

エンドプレーは青矢印のシムの厚さを変えて調整します。

カムギアの噛合わせが硬すぎるとエンジンが回れば「うなり音」がでるので、当然エンジンをバラス前のチェックで分るはずですが・・・・。

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コーンカバーを外すのには、写真の手造りSSTを使います。
同様なものはCCIなどのカタログにも載っていますが、自分で作れば「タダより安いものはない!」
幅20mm厚さ5mmのフラットバーを使っていますが、すでに曲がっています(笑)。
でもカバーへの固定はポイントベースの細いスクリューしか使えませんので、余り丈夫に作ってもカバーが壊れてしまいます。


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SSTをシッカリ固定して中央のボルトを締めこめば、カバーは浮いてくるはずですが、無理は禁物です。
ポイントベースのスクリューは細いので、コレを介して引っ張る力を大きくするとネジ山が壊れて、カバーの交換というハメにもなりかねません。
しかし、カバーには位置決めのピンが2本あるので、プラハンなどで叩いても余り効き目がないのです。
そしてカバーの肉厚はそう厚くないので、強く叩くと割れてしまいます。
では?
SSTの中央のボルトに少しずつテンションを掛け、カバーのまわりをコンコンとプラハンで叩き、それでも浮いてこない場合はオイルポンプをテコの支点にしてヤサシクこじります。

次回はカムベアリング(クランクケース側)の交換です。