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トランスミッションケース③

2006年01月26日 | トランスミッション

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これは’77年前期までのトランスミッションケースで、メインドライブギアのベアリングはバラのローラー(44本)が使われています。組み上げる時にはローラーの本数やオーバーサイズなどに気をつけたいものです。
スタンダードサイズは0.125インチで0.0004と0.0008のオーバーサイズが用意されています。

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こちらは’77年後期から’79年のもので、ベアリングが写真のように一体になったのが特徴です。
ココまではラチェットトップと言われているシフター機構になっています。

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’80年からローターリートップと言われているシフター機構になり、このメインドライブギアのベアリング部分にスチールののハウジングと一体型ベアリングが採用され最後の4速ミッションとなりました。

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ミッションケースの変更に伴いスペーサーとオイルシールもこのように変遷しています。
’77年までのスペーサーは矢印のように切欠があるのが特徴で、L型の小さいキーで空回りしないように考えられていたようでした。
この’77年付近は未だに混乱があるようで、今日SHIGEチャンに教えてもらったところによると、「モノによっては加工しないと付かないカモ」というメーカーの注釈があるようです。幸いにそのような物にはワタシは巡りあっていませんが。

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スペーサーが磨耗すると、ドライブスプロケットの内側でケースを削ってしまう事もあります。