左がT&Oで、右は元々入っていた純正加工フライホイール。
ご丁寧にコンロッドまでポリッシュされて、大幅に軽量化されています。
T&Oのほうは16.5kg弱
軽量フライホイール!は14.5kgと2kg弱軽くなっていました。
”軽量フライホイール”にはこんな打痕が
!
フライホイールの芯を出すのには、バールを使ったりハンマーで叩いたりしますが、ハンマーの場合には銅のものを使ったり、写真のような柔らかい金属(アルミなど)のアテガネを使わないと、比較的柔らかいフライホイールは簡単に凹んでしまいます。
ハーレーも耐久消費財の一つですから、購入した持ち主は法に触れない限り「如何様な改造」でもする権利?があります。
現在売られている新車は20年経ってみないと分りませんが、ショベル以前の古いハーレーが生産台数のかなりの高い割合で生き残り、実用に供されているのは事実であります。これは他のクルマやバイクでは決してみられない現象で、ある面絵画や生活美術品などに共通する魅力があるのでしょう。
絵画と言えば、ある製紙会社の会長さんがゴッホの絵を何十億円かで手に入れ「死んだら一緒に焼いてくれ」と言い、世間の大顰蹙を買ったことがありましたね。ワタシもこれには同感で、歴史的な価値があるものはたとえ大金を払っても、一時的に占有する権利だけのことで、将来ずっと価値が残るように保管する義務も併せて持つべきだと思います。
世界遺産の認定が進んでいるのも、こういった気運の高まりなんでしょうね。
こういったことをハーレーに結びつけるのは大袈裟であり、また無理もあるのでしょうけれど、中島誠之助氏ふうに言うと「いいものですから、これからも大切に使ってやってください。」
アメリカ国内でも、オリジナル度の高いナックルなどはコレクターアイテムになっていて、現地で買っても3万ドルとかしますし、エボリューションモデルの中古も結構高く日本の中古車価格とそう変わりません。そういう観点でみるとショベルが一番安く手に入り、大分少なくなってしまったけれど1万くらいで走りそうなモノは手に入ります(日本人が買い漁ったので高くなった説も有力?)。
しかし、そういったなかにはスワップミートで安く手に入れた年式違いのパーツを組み込んで調子が悪くて手に負えなくなって売りに出されたものや、カルフォルニアのイチゴ農夫がサイドビジネスに、エンジンは掛かるけど乗り続けられないようなソロモノを日本向けに生産?しているものも未だ有ります。
万が一そういったハーレーを手に入れてしまっても、そう悲観するものではないのがハーレーのよい所で、社外の優良な補修部品が揃っています。もちろん玉石混合でもあるので判定も難しいですからワタシも検証を続けなければなりません。
アチコチを測定して誤差を確認しておきます。
Vツインの部品は遥々カンサスシティーからやってきますが、梱包が脆弱で発砲スチロールは容量が足りずに壊れていました。その点S&Sの梱包はしっかりしていましたね。
そんな訳で、フライホイールの狂いも入念にチェックします。
調整は後に続きます。
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