ピストンエンジンは永遠か!な?

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クランクケース組み立て

2006年01月18日 | クランクケース
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本来はこの時点ではなく一番最初にチェックしなければならないのが、クランクケース下部に打刻してあるこの識別番号です。クランクケースは左右の分割ですが一体にして加工してありますので、このように同じ番号でマッチングケースなのが正常です。
番号がマッチングしていないケースは、わざわざ年式違いのものを組み合わせる手法があったとも聞きますが、壊れてしまった片方をスワップミートで拾ってきて修理?した過去をもっているハーレーもあるのでしょう。
国外から中古車として輸入された旧年式のハーレーを買う場合には、ココをまず確認することをオススメします。

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クランクケースの合わせ面ですが、ここは後マウント部の付近ですけれど、幅がこのように狭くなっているので確実な作業をしないと、後でオイル洩れに悩まされます。
ボルト穴を通ってオイル洩れが発生することもあります。

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クランクケースの下の2本は他が5/16インチ(約8mm)なのに対して、ネジ以外の軸部が11/36と太くなっていて位置決めのピンの替りになっています。チョッときつめが正常ですから、ココのボルトをメッキなどやり直すと入らなくなることもあります。
ちなみに前にこのエンジンを組んだ大馬鹿ヤローは、普通の5/16のボルトを使っていました。

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ワタシがココ10年間クランクケースの合わせ面に使う液体ガスケットです。
トヨタ純正で、透明感のあるシリコンのものより断然強いです。

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合わせ面の両方に薄く塗ってから、しばらく乾かして指にべトつかなくなってからケースを合わせます。

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ケースのボルトを対角線に順番に少しずつ締めて、30~35Nmのトルクで仕上げます。
これも本来は最初に確認すべきことですが、マウント部やシリンダーとの当たり面のアライメントをスケールなどを当てて平面度を見ておきます。
マウント部の平面度が悪いとケースの破損があり得ますし、シリンダーの当り面が悪いとシリンダーの取り付けが斜めになってしまいピストンとシリンダー内面の具合が悪くなります。