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溶接の熱が冷えたら、前にやったようにネジ穴にガソリンを満たして洩れを確認します。
ガソリンはオイルより格段に浸透しますので、内側に滲み出て来なければオイル洩れはしません。
カバーとの合わせ面をオイルストーンで整えます。
純正ケースはココにはスタッドボルトが入っているので、この作業は非常にやりにくいのですけれど、この後の作業を考えると全部抜いてしまわないとダメですね。
軽くオイルストーンを掛けてみると、矢印の示すように当らないところがあります。
溶接ひずみを最小限にする努力をしても、このくらいは歪んでしまいます。
*これはケースの剛性と溶けたアルミが凝固する力の綱引きなので、溶接の肉盛りが少ないとケースの剛性が負ける(歪む)ことはないのですが、逆に溶接ビードにクラックが入ることもあります。難しいですね
!!
丹念に均一にオイルストーンで磨くと、スケールとシックネスゲージで歪みを測ってみても3/100MMくらいに落ち着きました。このくらいでしたらガスケットが吸収してくれるのでオイル洩れは起きません。
歪みで怖いのはオイル洩れより、ベアリングです。
ベアリングの入る穴が変形すると、ベアリングも変形してしまいスムースに回転しない事もあります。
このメインシャフトベアリングは幸いに、ハウジングを介して挿入するので影響はあまり考えられませんが、仮組みして確認ですね。結果は問題ありませんでした。
*ケースの溶接などの手術をする場合は、歪みの悪影響などの事前の予防も考えなければなりませんが、事後のチェックも怠るわけにはいきません。
ズサンな仕事をすると、後に手を下した人に「大馬鹿ヤロー」と罵られてしまいます。