ピストンエンジンは永遠か!な?

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クランクケース、ねじ山修正

2006年01月17日 | クランクケース
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写真はクランケースを組み上げてしまってからのものですが、前にこのエンジンを組んだ”大馬鹿ヤロー”はこれ以外にもいくつかのミスをしていますが、この場合は短すぎるボルトを使ってしまいネジ山が2山くらいしか噛合っていません。
この年式のクランクケースには6本の5/16インチ(約8mm)の貫通ボルトと、2本の3/8インチ(約9.5mm)18山で更にHEX HEAD 1/2(通常は9/16)という特殊なボルトを使っています。

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2山しか噛んでいないケースのねじ山は壊れる寸前で、写真では分りにくいのですが、ネジ穴のまわりが盛り上がってしまっています。
良く見てみるとネジ山の奥のほうは無事なので、修正して本来のボルトを使えばOKでしょう。

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まず、ネジ穴のまわりを面取りカッターで面取りして・・・

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1番タップを元々のネジ山に噛合うように気をつけて入れていきます。
このときにムヤミに力をいれてタップをいれてしまうと、ネジ山が無くなってしまいますのでソッと微妙な力加減で作業します。

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うまくタップでの修正が終わったら、オイルストーンで残った僅かなバリなどを除去します。
ここでも微妙な力加減です。ムヤミの力を入れて擦ると、そこだけ減って面が平らでなくなってしまいます。

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これで修正作業終了です。
分割クランクケースは多数のボルトで固定しますが、均一に締結しないとオイル洩れの原因にもなりますので、折角組みあげたエンジンを「やり直し」にならないようには細部の点検が必要です。