ピストンエンジンは永遠か!な?

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フライホイール組み付け

2006年01月09日 | フライホイール
O&Tフライホイールも今までの測定、調整でクランクケースに組み込める段階になりました。
シャフトのベアリングなどは調整しながら組み込む事になります。

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コンロッドのスモールエンドはチェックしなかったので、ピストンピンがスムースに入るか確認しました。

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左側のベアリングはティムケンのセットの新品を使います。
このセットはベアリングとリング、スペーサーがセットになっていて注意書きにも「他の部品と混ぜるな」と書いてあるので
このまま使えるとは思いますが・・・。

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セットの内容です。
ベアリングとアウターレースの組み合わせも間違えないように気をつけます。

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スペーサーとリングの厚みを数箇所を測定して、均一かどうか確認しておきます。
これらの部品は精度を要求されるので「念には念を入れて」という事ですね。

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スナップリングの開口をオイル穴に合わせて取り付けます。
かなり強固なので、飛ばしてケガをしないように気をつけて作業します。

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SSTを使ってアウターレースを圧入します。
SSTがなくても適当なアテガネを使えば可ですが、抜くときはSSTを使ったほうが10倍楽に作業できます。

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ベアリングの圧入のコツは「マッスグに入れる」だけです。
まっすぐに入れれば圧入の硬さが分るので、後のトラブルを防ぐ事ができます。

アウターレースが緩いとエンジンが温まってから異音の発生があり、修正にはスリーブの製作など難しい仕事が待ち受けていますが、生半可な対処では長持ちしない修理になってしまい1年を棒に振った例も知っていますので、早いうちに最善の処置をする事をオススメします。

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ベアリングとレースの組み合わせを崩さないように注意しつつベアリングをフライホイールのシャフトに圧入します。
写真のように助っ人にフライホイールを支えてもらえば、無理な力を掛けずに済みます。

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フライホイールにケースをのせて外側のベアリングを組み込んで、エンドプレーの確認(セットなので調整は不必要のはず)をします。
写真はJIMSのベアリングシュミレーターですが・・・・・。

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セットのスペーサーを入れて・・・・。

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シュミレーターをのせて、ナットを締めて・・・・
「エンドプレーが無い?!」

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このベアリングを図にしてみると、こんな感じです。
クルマの整備士はテーパーベアリングを2個セットにした使い方は、ハブベアリングやFR車のデフのドライブギアのようにプリロードを掛けるのが常識になっていますが、ココやハーレーのハブではクリアランスを設けるのがメーカーの指示になっています。
エンドプレーの数値はマニュアルの記載値です。
追記で静かに乗る方は小さめ、飛ばす人は大きめとなっていました。いずれも基準値の範囲を越えない事ですね。

エンドプレーの不適切の場合
大きすぎ   異音、振動過大
小さすぎ   異音、過熱(油温上昇)

続きます。


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