三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

「韓国史教科書の75%は評価未定の近現代史150年…それ以前の数千年は25%」

2019年12月29日 | 韓国で
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/12/27/2019122780064.html
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/12/27/2019122780064_2.html
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/12/27/2019122780064_3.html
「朝鮮日報日本語版」 2019/12/29 06:04
■韓国史教科書の75%は評価未定の近現代史150年…それ以前の数千年は25%

【写真】来年3月から使用される高校韓国史教科書の目次(天才教育刊)。韓国教育部の執筆基準に基づき、残る7種類の教科書も目次はほとんど同じ。およそ150年にすぎない近現代史が教科書の内容の75%を占めている。
 
 高校韓国史の新教科書8種類を分析してみたら…
 先史時代から朝鮮王朝時代までの比重が低下、歴史教育不均衡の懸念
 「利害当事者がまだ生存し、政治的攻防の材料になる事件も教科書に」と批判
 韓国私立小中高法人協、偏向論争のある教科書の使用に懸念を表明

 韓国政府の検定を通過し、来年3月から各学校で使われることになる高校韓国史の教科書8種類全てで、先史時代から朝鮮王朝時代までの前近代史の比重が低下し、近現代史の比重が過剰なほど高まっていることが判明した。「歴史教育の不均衡」を招くという懸念が浮上している。
 特に、ほんの数十年から数年前に起こり、利害当事者が生存しており、まだ歴史的判断が下されていない事件や、依然として政治的な攻防の材料になっている事件を歴史の教科書に放り込んだ-という指摘が出ている。
 金星・東亜・未来N・飛翔・シーマス・志学社・天才・ヘネムエデュの8出版社は最近、第一線の高校に展示本を配布した。16日に本紙がこれらの展示本を分析した結果、先史時代から朝鮮王朝時代まで、およそ4000年を扱う前近代史は8種類の教科書で平均78ページ(25.5%)だったのに対し、朝鮮王朝の高宗即位(1863年)前後の旧韓末から150年間の近現代史は228ページ(74.5%)にわたって取り上げられていた。近現代史は前近代史の3倍に達する。今年まで高校で使っていた従来の韓国史検定教科書は、前近代史と近現代史を半分ずつ扱っている。展示本は、各校の科目別教科書選定のために配布される教科書だ。

◆先史時代から朝鮮王朝時代まで、まとめて扱う
 韓国史の教科書は、大きく分けて四つの部分で構成されている。「前近代韓国史の理解」「近代国民国家樹立運動」「日帝植民地支配と民族運動の展開」「大韓民国の発展」という順で学ぶ。検定を通過した8種類どれも全く同じだ。「前近代韓国史の理解」は、古朝鮮建国(紀元前2333年)から三国時代と統一新羅時代を経て高麗時代、朝鮮王朝時代までを扱う。「近代国民国家樹立運動」は、高宗即位後の状況から国権被奪(1910年)までの歴史を記す。「日帝植民地支配と民族運動の展開」では、その後から光復(1845年)以前までを扱う。「大韓民国の発展」は2018年の南北首脳会談までだ。
 ソウル・養正高校のイ・ドゥヒョン教師(韓国史)は「前近代史は期間も長く内容も膨大なので、比重は少なくとも3分の1あってようやく生徒にしっかり理解させることができる」として「(新教科書は)従来の教科書に比べ、重要な史料や地図が省かれているのも問題」と語った。実際、飛翔教育の教科書の場合、今年まで使っていた従来の教科書に比べて前近代史の比重が大幅に低下するとともに、半月型石刀、高句麗の瓦と渤海の瓦の比較などの写真資料や、高麗武臣政権期の主な農民蜂起発生地域を表示した地図をはじめとする参考用図表などがかなり削除された。

◆教育課程・執筆基準の変更が発端
 このように過度に近現代史へ偏った教科書は、高校韓国史の「教育課程」と、韓国教育部(省に相当)が昨年7月に公示した執筆基準に基づくものだ。前近代史で必須の内容として教えるべき部分について細かな基準を掲げず緩やかに定めたせいで、前近代史の比重は大幅に低下し、近現代史に偏重した教科書が出てきたのだ。
 教育界のある人物は「昨年7月に公示された執筆基準はA4用紙2ページにすぎない」として「今年まで使っていた韓国史の教科書が、2011年に公示された16ページに達する執筆基準に基づいて作られたのとは大きな差がある」と指摘した。実際、今回の執筆基準の場合、高麗と朝鮮王朝時代についての執筆基準はそれぞれ文章三つにとどまる。これについて教育部は「教科書の執筆陣により多くの自律性を付与するためのもの」と釈明した。
 教育部の執筆基準は、近現代史のケースでも論争になった。大韓民国は国連が認めた「韓半島唯一の合法政府」だという内容をはじめ、北朝鮮の挑発、北朝鮮の世襲体制、北朝鮮住民の人権問題を扱うべきだとする部分などが省かれた。8種類の検定教科書のうち6種類が「哨戒艦『天安』爆沈」をきちんと記述していないのは、こうした基準によって作られたからだ。
 韓国国内1642校の私立小・中・高校の集まりである「韓国私立小中高等学校法人協議会」は19日、「偏向性の論争が持ち上がった8種類の教科書を来年1学期から一線の高校でそのまま使うことに深い懸念を表する」として「韓国政府が早急に執筆基準を再整備し、バランスの取れた内容の歴史教科書を発刊させることを求める」とする立場を打ち出した。
 教育部は19日、「教科書の内容が左派偏向的だという記事の内容は事実ではない」として「(8種類の教科書は)教育課程と執筆基準、編さん上の留意点などを基準として専門性のある執筆陣が記述した」という釈明資料を出した。
          ユ・ソヨン記者
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする