防衛研究所戦史研究センター史料閲覧室(旧、日本防衛研究所図書館)で、海南島に侵入した日本軍にかかわる文書の一部が公開されており、そのなかに、海南警備府が作成した『海南警備府戦時日誌』と『海南警備府戦闘詳報』(計32冊)があります。この32冊が、公開されている日本軍の海南島侵略にかんする基本文書です。
しかし、『戦時日誌』は1941年12月~1943年11月、1944年3月~7月の分のみであり、「戦闘詳報」は『Y五作戦戦闘詳報』(1941年11月25日~1943年4月19日)、『Y六作戦海軍部隊戦闘詳報』(1942年6月8日~6月25日)、『Y七作戦第一期』(1942年11月1日~1943年1月31日 )、『Y七作戦第二期』(1943年4月20日~6月4日)、『Y七作戦第三期』(1943年6月5日~6月24日)のみで、それ以外は公開されていません。
『海南警備府戦時日誌』と『海南警備府戦闘詳報』には、「大東亜戦争 功績調査資料綴 海軍功績調査部」と朱書きされた表紙がつけられています。かれらにとっては、「討伐」という名の民衆殺戮は、記録されるべき「功績」でした。
日本海軍は、「武功調査」なるものをおこなっていました。
海南島に侵略し「討伐」をくりかえしていた日本海軍は、横須賀鎮守府第四特別陸戦隊、呉賀鎮守府第一特別陸戦隊、佐世保鎮守府第八特別陸戦隊、舞鶴鎮守府第一特別陸戦隊などでした。
その各陸戦隊は、日本海軍本部に「功績概見表」なるものを提出していました。
それは、池田福男(「舞鶴鎮守府第一特別陸戦隊司令海軍中佐」)による1940年4月29日~11月15日の「舞鶴鎮守府第一特別陸戦隊支那事変第八回功績概見表」、高島三治(「佐世保鎮守府第八特別陸戦隊司令海軍中佐」)による「佐世保鎮守府第八特別陸戦隊第八回功績概見表」、神岡重雄(「横須賀鎮守府第四特別陸戦隊司令海軍中佐」)による「横須賀鎮守府第四特別陸戦隊第八回功績概見表」、板垣昂(「横須賀鎮守府第四特別陸戦隊司令海軍中佐」)による1940年11月15日~1941年5月31日の「横須賀鎮守府第四特別陸戦隊支那事変第九回功績概見表」、高島三治(「佐世保鎮守府第八特別陸戦隊司令海軍中佐」)による「佐世保鎮守府第八特別陸戦隊第九回功績概見表」、池田福男による「舞鶴鎮守府第一特別陸戦隊支那事変第九回功績概見表」、板垣昂による1941年6月1日~1941年11月30日の「支那事変第十回功績概見表」、藤村正亮(「呉鎮守府第一特別陸戦隊司令海軍中佐」)による「呉賀鎮守府第一特別陸戦隊支那事変第十回功績概見表」、坂田義人(「舞鶴鎮守府第一特別陸戦隊司令海軍中佐」)による「舞鶴鎮守府第一特別陸戦隊支那事変第十回功績概見表」(1941年度「舞鶴鎮守府第一特別陸戦隊美談集」を含む)、斎藤泰蔵(佐世保鎮守府第八特別陸戦隊司令海軍中佐)による「佐世保鎮守府第八特別陸戦隊第十回功績概見表」などです。
「舞鶴鎮守府第一特別陸戦隊支那事変第九回功績概見表」には、「功績抜群者調書」、「舞鶴鎮守府第一特別陸戦隊美談集」(1941年度)が含まれています。
佐藤正人
しかし、『戦時日誌』は1941年12月~1943年11月、1944年3月~7月の分のみであり、「戦闘詳報」は『Y五作戦戦闘詳報』(1941年11月25日~1943年4月19日)、『Y六作戦海軍部隊戦闘詳報』(1942年6月8日~6月25日)、『Y七作戦第一期』(1942年11月1日~1943年1月31日 )、『Y七作戦第二期』(1943年4月20日~6月4日)、『Y七作戦第三期』(1943年6月5日~6月24日)のみで、それ以外は公開されていません。
『海南警備府戦時日誌』と『海南警備府戦闘詳報』には、「大東亜戦争 功績調査資料綴 海軍功績調査部」と朱書きされた表紙がつけられています。かれらにとっては、「討伐」という名の民衆殺戮は、記録されるべき「功績」でした。
日本海軍は、「武功調査」なるものをおこなっていました。
海南島に侵略し「討伐」をくりかえしていた日本海軍は、横須賀鎮守府第四特別陸戦隊、呉賀鎮守府第一特別陸戦隊、佐世保鎮守府第八特別陸戦隊、舞鶴鎮守府第一特別陸戦隊などでした。
その各陸戦隊は、日本海軍本部に「功績概見表」なるものを提出していました。
それは、池田福男(「舞鶴鎮守府第一特別陸戦隊司令海軍中佐」)による1940年4月29日~11月15日の「舞鶴鎮守府第一特別陸戦隊支那事変第八回功績概見表」、高島三治(「佐世保鎮守府第八特別陸戦隊司令海軍中佐」)による「佐世保鎮守府第八特別陸戦隊第八回功績概見表」、神岡重雄(「横須賀鎮守府第四特別陸戦隊司令海軍中佐」)による「横須賀鎮守府第四特別陸戦隊第八回功績概見表」、板垣昂(「横須賀鎮守府第四特別陸戦隊司令海軍中佐」)による1940年11月15日~1941年5月31日の「横須賀鎮守府第四特別陸戦隊支那事変第九回功績概見表」、高島三治(「佐世保鎮守府第八特別陸戦隊司令海軍中佐」)による「佐世保鎮守府第八特別陸戦隊第九回功績概見表」、池田福男による「舞鶴鎮守府第一特別陸戦隊支那事変第九回功績概見表」、板垣昂による1941年6月1日~1941年11月30日の「支那事変第十回功績概見表」、藤村正亮(「呉鎮守府第一特別陸戦隊司令海軍中佐」)による「呉賀鎮守府第一特別陸戦隊支那事変第十回功績概見表」、坂田義人(「舞鶴鎮守府第一特別陸戦隊司令海軍中佐」)による「舞鶴鎮守府第一特別陸戦隊支那事変第十回功績概見表」(1941年度「舞鶴鎮守府第一特別陸戦隊美談集」を含む)、斎藤泰蔵(佐世保鎮守府第八特別陸戦隊司令海軍中佐)による「佐世保鎮守府第八特別陸戦隊第十回功績概見表」などです。
「舞鶴鎮守府第一特別陸戦隊支那事変第九回功績概見表」には、「功績抜群者調書」、「舞鶴鎮守府第一特別陸戦隊美談集」(1941年度)が含まれています。
佐藤正人