ICT工夫
全ての自由を奪えても、自由を求める自由だけは奪えない
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山梨県内の交通死亡事故が急増して非常事態になっているとのニュースを読んだ。
私は3.11以後に何度か東京、神奈川、埼玉方面に出張したのだが、走行していて以前と違う感じがあった。甲府市で経験するような対向車の直前右折など、「オイオイ、なんだよ、それは・・」というような状況にも出くわした。中央道では100キロ以上の速度が出ているのに車間距離を一般道走行程度に詰めて、何かに追われているように走る車も以前よりかなり多いと感じた。

産経新聞群馬県版 2011.6.6 に、震災後に交通死亡事故多発のナゾ 計画停電、交通量減…群馬 と記事があった。『福島第1原発事故に伴う電力不足で実施された計画停電以降、県内の死亡事故が急増している。県警では、停電や東日本大震災が運転手に何らかの心理的影響を与え、無謀運転が増えていると推察。交通取り締まりや啓発活動の強化に乗り出している。』

『死亡事故急増を受け群馬県警交通企画課が原因を分析したところ、全国的にも震災後に死亡事故が増えていることが判明した。4月に死亡者が増加した9県のうち4県(群馬・栃木・埼玉・静岡)は、東京電力の管内(一部を含む)だった。』として、細かい数字が記載されている。
私はそれらと比べる山梨県のデータは知らないので何とも言えないが、高齢者の方が道路横断中に事故に遭ったというニュースもあるので、ドライバーにも歩行者にも何か震災ストレスが出ているのではないかと、産経新聞の記事を読みながら感じた。

現代科学技術の粋を集めたはずの原子力発電所で「想定外」の事故が発生し、人災菅直人政権がそれを拡大した。
我々は何を如何に「想定内」とすべきかを学び続けている状況にある。危機管理の要諦は「想定内」を多く、幅広くすることにある、それにより危機に対して迅速に的確に対処できることを学んでいる。

アクセルを踏む前に深呼吸する。そうすると自分の視野が広がり、歩行者や、前車、後続車、両脇の車の状況が見える。それらがどんな「想定外」のトラブルを起すかも推測して、自分の「想定内」に追加することができる。

突然のエンジントラブル、タイヤのパンクやバースト、それが目の前の車に発生することを想定する、歩行者が突然道路を横切る事を想定する・・・
そして全てを想定内に入れたら、的確にアクセルを踏んで、状況を改革できる。

今まで踏んでいたアクセルをゆるめて、深呼吸することも必要だ。山梨県環状道路北部・東部区間もリニア中央新幹線も、一度アクセルをゆるめて深呼吸してみると「想定すべき」状況が見えてくるかも知れない。
交通死亡事故の増加が放射能汚染によるとは思っていないが、利権汚染とか政権欲汚染は平常値だろうとは思っている。しかし地域によっては行政の思考停止汚染が危機を認知できないレベルに拡大しているように見えるのが怖い。



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既に報じられていますが、茶の放射性物質検査の実施について(依頼) 茶の放射性物質検査の強化について、宮城県他11都県へ連絡(厚生労働省 食品安全部監視安全課)

宛先は、宮城県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、山梨県、長野県、静岡県  衛生主管部(局) 御中 「事務連絡 平成23年6月2日」

茶の放射性物質検査の実施について(依頼)
標記については、平成23年5月11日及び5月16日に連絡したところですが、今般、原子力災害対策本部において「荒茶」及び「製茶」についても暫定規制値である500Bq/kgを超えないよう管理をすることが示され、一部の地域に出荷制限の指示があったところです。
ついては、茶の検査について、下記のとおり対応するとともに、必要に応じ、モニタリング検査を強化されるようお願いします。
 記
1 茶の検査については、原子力災害対策特別措置法に基づく出荷制限が市町村単位とすることが可能なことを考慮し、加工所、茶商において、荒茶についても生産地を確認しつつ計画的に検査すること。
2 出荷制限の指示があった区域で産出された茶については、茶商等で荒茶として保管されているものも出荷制限の対象に含まれるので留意されたい。
3 出荷制限の指示があった区域及び暫定規制値を超えた生茶葉が確認された市町村の隣接地域については、優先的に検査を実施すること。

放射性物質は都道府県市町村の境界を認識して降ってくるのではない。
茶葉を目標にして落ちてくるのでもない。

問題は茶葉、荒茶、製茶が等しい暫定規制値で評価されるという点でしょう。500Bq/kg をどの段階に適用すべきかについて科学的に説明されていない点で生産者は気の毒です。
しかも「暫定規制」ですから、いつになれば元に戻るのかも疑問です。
「戻る」というより、「戻す」でしょう。その時点で生産地に少しでも放射能汚染が残っていたら、本来の規制値で全て不合格になるかも知れません。土地を正常化する(除染)作業は大変な経費と時間が必要になるでしょう。

仮に「製茶」だけを対象にした時、それが 490 Bq/kg として、お茶を飲む分と出し殻のそれぞれを測定して欲しいし、出し殻が放射性廃棄物になるかどうかの検証もしないと家庭ごみの収集に影響するかもしれません。
それは誰がどこでやることでしょうか。
私はコーヒー党なのですが、たまにインスタント粉末のお茶を飲みます。お抹茶のように全部が体内に入るからゴミは出ませんが・・・これからは産地を確認しないとちょっと怖い

廃棄物の処理及び清掃に関する法律 (定義) 第二条  この法律において「廃棄物」とは、ごみ、粗大ごみ、燃え殻、汚泥、ふん尿、廃油、廃酸、廃アルカリ、動物の死体その他の汚物又は不要物であつて、固形状又は液状のもの(放射性物質及びこれによつて汚染された物を除く。)をいう。
放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律 この廃棄物処理には文部科学省、文部科学大臣が関係する

地方主権をどのように発揮して地域住民を守るか、自治体の力が問われていると思います。その力がなければお茶以外の全ての農畜産物生産者も風評被害は避けられない。
誰もが納得できる、確固とした、明確なメッセージ発信が、行政に求められていると思います。



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