2007年9月20日 読売新聞山梨版の記事は、このブログで2007年06月26日の山梨日日新聞が佐藤正明さんの作品が芸術の森に設置されることを報じたときにも書いています。佐藤正明の40年と題してホームページに載せた記事にも関係します。今回の読売新聞記事には同形作品の画像が掲載されていて見とれました。
県は19日、来年11月に開館30周年を迎える県立美術館の記念事業として、甲府市出身で米ニューヨーク在住の画家、彫刻家の佐藤正明氏(66)の彫刻を購入すると発表した。購入額8400万円は全額、宝くじ助成金を充てる。
購入する「ザ ビッグ・アップルNo.45」は、表面にいくつもの大きな穴が開いたステンレス製のリンゴ型の彫刻で直径3メートル。県学術文化財課によると、佐藤氏は壁や天井に無数の穴が開いた地下鉄構内や、車、女性の顔などを描いた「穴のシリーズ」で知られ、「ザ ビッグ・アップル」もその1つ。穴は都会に生きることの不安を表しているという。作品は年度内に作製され、同美術館の公園内で来春にはお披露目される予定。同公園には現在、ロダン、岡本太郎など13の彫刻が飾られているが、県出身作家の作品は初めてとなる。
2007年9月21日の毎日新聞山梨版も『県立美術館:開館30周年記念、「ザ ビッグ・アップルNo.45」購入』と記事になりました。
山梨県立美術館は2008年度に開館30周年を迎えることを記念し、甲府市出身の現代美術作家・佐藤正明氏の彫刻「ザ ビッグ・アップルNo.45」の購入を決めた。作品すべてに円すい形の穴が開けられている「ザ ビッグ・アップル」シリーズは、油彩や彫刻など形はさまざまだが、「ニューヨークの神髄とも言うべき象徴」と海外の美術館長ら美術専門家から称賛されている。購入金額は8400万円で、全額宝くじ助成金を充てる。
佐藤氏は米ニューヨーク市在住。1990年に県立美術館で展覧会を開き、ロンドンやニューヨークなど欧米でも多くの個展を開いている。同シリーズは、ニューヨークの愛称「リンゴ」を題材に、都会の不安なイメージを暗示するという円すい形の穴が多数開けられ、共通のテーマになっている。同美術館が同シリーズの制作を佐藤氏に依頼し、NO・45は現在、国内で制作されているという。