ICT工夫
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以前入手した「甲府市自治会のしおり」という資料からWWWページに作ってみたのです。資料には予算書や決算書のひな型もあってなかなか丁寧だと思いましたが、私としては団体の経理を間違いなくやるにはやはり貸借対照表は必要だと書いておきました。それで県内のどこかに良いサンプルが無いかと考えて、山梨県でボランティア、NPOの中核的な仕事をしておられる組織なら例示するのに適切かと考えてサイトを訪問しました。

特定非営利活動法人山梨県ボランティア協会は山梨県内のNPOボランティア活動のポータルサイトを運営されている1999年03月12日山梨県知事認証のNPOです。
サイトに入って事業報告ページはすぐに見えましたが、意外だったのは公開データが古過ぎること、そして中を拝見して更に驚きました。
平成14年度収支決算書
収入 72,162,120
支出 72,159,400
差引       2,720 になるはずですが
平成14年度一般会計貸借対照表
当期正味財産増加額 239,358 はそれとは異なります。

平成15年度予算書
収入の部で繰越金 1,000 というのは14年度の決算を反映していません。

これはどういう事だろう?というのが私の感想です。収支計算書と貸借対照表に整合性が無く、14年度と15年度の連続性もありません。会計監査が通るはずはないし、NPO所管の県庁部局に事業報告として提出したら完全にアウトです。いったいどうした事でしょう。

とても参考にはならないので、他を探そうと考えて灯台下暗し(^_^;)、ICT甲府ホームページからリンクしているNPO法人街づくり文化フォーラムがあります! そして解決でした。トップページからすぐに「平成18年度事業報告書 」に入れます、そこに掲載されているのは文字どおり完全な事業報告でした。NPOのカガミみたいな財務諸表で、なかなか実例に遭遇しない「収益事業」を含めた報告書です。

NPO運営に関してどこのNPOでも報告書式については悩むのですが、丹念に調べると使いやすいサイトが見つかります。東京都-特定非営利活動法人申請様式とか長野県でNPO法人の設立・管理・運営の手引き(第9版)ダウンロードページなどです。山梨県ではNPO法人制度における特定非営利活動促進法に基づく申請書類がありました。
エクセルでダウンロードできるところから取り込んで、宛先などを修正して使うのが一番便利です。

それにして、NPO法に即した書式とは全く違う報告書式で、しかも私の読み方と経理解釈が間違えていないなら、このNPOさんは会計処理を間違えているでしょう。どちらが紺屋の白袴か? これが山梨県NPOの中核組織なら私の方が不安になってきました(^_^;)



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