ICT工夫
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「人々の知る権利に背中を押されて、人々が何処に向かわせられようとしているのかを調べ、知らせるのが、ジャーナリスト」 だと広河隆一氏(フォトジャーナリスト)の言葉を聞きました。

パソコンに向かいながら考え事をしていたナガラテレビでしたが、途中から話に惹かれて見入っていました。広河隆一さんは中東やチェルノブイリに何度も出かけられているそうで、私もお名前は存じていたし、作品もどこかで見たことがあるような気がします。

広河さんが中東のある村に行かれた時に、どうしてもっと早く来なかったのだと村人から言われた、その村で軍により村人、子ども達が射殺された事件があった、その時にジャーナリストがそこにいたら、軍はそのような事はしなかったのだ、何故その時に居てくれなかったのか、という意味だったそうです。

ジャーナリストは取材してそこであったことを後から伝えるだけでは無い、その現場での存在に抑止力があるということにその時初めて気付いたと、広河さんは語っておられました。

3.11の直後に双葉町に仲間と出かけられたが、チェルノブイリでも使っている測定器の針が振り切れている、この状態では身動きがとれない、一時避難した住人達が戻ってくる道の真ん中に車を停めて、測定器を示しながら、この先に行ってはいけないと説得を続けたそうです。政府はとりあえず安全と流していた時です。

このような場合に職業意識でシャッターを切り続けるのでは無く、このように行動する生き方が広河さんなのだと対談者の言葉に私もうなづきつつ画面をみていました。

「フォトジャーナリスト」という単語を職業を表わす普通名詞としか認識していなかった私ですが、目が開きました。

チェルノブイリから10年後に甲状腺ガンを発症し気付いた時には全身に転移して手遅れ、自宅に戻された少女に出会い、写真を撮り続けられたそうで、出会って2か月後に亡くなり、その写真が画面に出ました。彼女も「とりあえず健康に問題ありません」と言われた一人なのでしょう。
暴走する原発 チェルノブイリから福島へ これから起こる本当のこと(広河隆一著、2011/05/20、小学館発行 1,365円(税込)

放送大学特別講義

『野田政権が意欲を示す消費税増税、原発再稼働、TPP推進、辺野古新基地建設、すべて財界の主張そのものである。戦前の軍国主義の構造に似ていやしないか。まさに亡国内閣と断言してもいい。タチが悪いのは、その野田政権を裏で支援している日本の大手メディアである。いわゆる体制翼賛だ。この国は一体どうなってしまったのだろうか。』 2012-04-07 岡留安則の「東京-沖縄-アジア」幻視行日記
おらそく職業人としては対極にあるお二人のご意見が一致していた・・・亀井静香代表離党で完結した政権転覆クーデター(2012-04-07 植草一秀)
そのマスメディアしか知らず、ジャーナリストも不在の地域を私はキタリモンの傍観者として見ているだけ・・・いや、そうじゃない、背中を押す人々、押してくれる人々を感じられないからジャーナリストが育たないだけなのかも知れない・・・それが正解かも・・・3杯目にはそっと出すだけの居候の気楽さ、あとしばらくだが、それでいい。



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