東京新聞
2024年9月12日 20時22分
なぜ、過去最多の9人もの立候補になった? 自民党総裁選 背景に裏金事件と岸田首相のひと言 自民党総裁選が12日、告示された。過去最多の9人が名乗りを上げた背景には、派閥の裏金事件を受けて多くの派閥が解散を決め、派閥の締め付けが弱くなったことがある。総裁候補を1人に絞り込んで推すのが従来の「派閥の論理」。今回はその力学が働かず、岸田文雄首相も再選出馬を見送ったため、20人の推薦人を集めさえすれば「誰でも出られる雰囲気」(関係者)になった。
今回の総裁選は、同じ派閥から複数が立候補したことが大きな特徴だ。既に解散した岸田派から林芳正官房長官と上川陽子外相が、解散方針を決めた茂木派からは茂木敏充幹事長と加藤勝信元官房長官が出馬した。過去にも同一派閥から複数が立ったことはあるが、派閥が分裂含みになるため、避ける傾向が強かった。
派閥の解散方針によって議員の動きが流動化したことは、派閥横断的な推薦人集めにつながった。ある候補は「なるべく出身派閥以外の推薦人が増えることを意識した」と打ち明けた。一方で、出身派閥中心に推薦人を集めた候補もおり、派閥の影響は残っている
首相の不出馬も大量出馬につながった。現職首相が再選を目指す場合、支える立場の閣僚や党幹部は「裏切り者」との批判を恐れ、立候補を控えがちだ。退陣を表明した首相が閣僚に「気兼ねなく論戦を」と伝えたことで、名乗りを上げやすい環境となった。(長崎高大)
日本経済新聞
自民党総裁選2024 任期満了に伴う自民党総裁選が
9月12日(木)告示―27日(金)投開票の日程で実施されます。政治資金問題を受けた派閥(はばつ)の解散後初めての総裁選で、現職の岸田文雄首相は立候補せず退きます。最新ニュースや解説をまとめました。
2024年9月12日 22:00更新
推薦人に浮かぶ派閥の影 自民党総裁選は12日、告示を迎えた。各候補がそれぞれ集めた推薦人20人の顔ぶれからは党内の支持基盤が浮かび上がる。政治資金問題を受けて麻生派以外の全派閥が解散を決めてから初の総裁選で、派閥の関与度や処分対象の議員の扱いに違いが出た。
2024年9月12日 19:05
[社説]経済の転換期に長期的な視点の論戦を 立候補したのは届け出順に高市早苗、小林鷹之、林芳正、小泉進次郎、上川陽子、加藤勝信、河野太郎、石破茂、茂木敏充の各氏。派閥の縛りがなくなり、世代やジェンダーの観点から多様な候補者がそろったのは好ましい。
投票できるのは自民党の国会議員や党員・党友だが、その判断には世論が反映されよう。各候補は党内だけでなく、広く国民を向いた論戦を展開してほしい。
【社説の一部を記録しましたが、最後は厳しい記事で終わっていると感じました。】
朝日新聞
2024年9月12日 19時42分
石破・小泉の2氏が優位、追う高市氏 自民総裁選は決選投票の公算大 事実上、次の首相を選ぶ自民党総裁選が12日、告示された。過去最多の9人が名乗りを上げる混戦は、世論の支持を集める石破茂(いしば しげる)元幹事長(67)=無派閥=と小泉進次郎(こいずみ しんじろう)元環境相(43)=無派閥=を軸に、高市早苗(たかいち さなえ)経済安全保障相(63)=無派閥=が追う展開だ
毎日新聞
2024/9/12 17:26(最終更新 9/12 21:00)
解雇規制、防衛増税…異例の乱立状態の総裁選、各候補が早くも論戦 (特集 自民党総裁選2024)
解雇規制の見直し、選択的夫婦別姓の導入、金融所得課税の強化――。9人が立候補して異例の乱立状態となった総裁選では、各候補が相次いで肝いりの独自政策を打ち出した。別の候補からはSNS(ネット交流サービス)などを通じた反論の声が活発に上がり、早くも議論が激しさを増している。
時事通信
2024年09月12日 17時04分
次期総裁、小泉氏トップ 2位石破氏、3位高市氏―時事世論調査 時事通信が6~9日に実施した世論調査で、自民党の次期総裁に誰がふさわしいか尋ねたところ、小泉進次郎元環境相が25.5%でトップだった。2位は石破茂元幹事長の24.2%、3位は高市早苗経済安全保障担当相の8.5%。河野太郎デジタル相は4.9%で4位だった。
共同通信
2024年09月12日 18時59分
自民党総裁選、9氏が論戦開始 政治とカネ、経済政策が争点 岸田文雄首相の後継を決める自民党総裁選は12日告示され、立候補した9氏による論戦が始まった。派閥裏金事件を受けた「政治とカネ」問題への対応や、経済政策が主要争点だ。過去最多となる候補の出馬により混戦模様だ。国会議員票の分散が予想され、党員・党友を合わせた「地方票」が鍵を握る展開となる。27日に投開票され、新総裁が選出される。