村社会で使われる「動員」のひとつに過ぎないと思います。たまたま私用メールアドレス使うように指示してメール送信を動員するという方法になっただけでしょう。
イベントの場合、「主催者側発表で***人が参加した」というような表現が使われます。動員という手段が活用されるのは、そのような主催者にとってはイベントの成果をアピールするのに内容では無く、参加者数という数値しか評価方法が無いからでしょう。
何人集まるか分からないが、この内容でやりたい、伝えたいという強い意思、意欲があるときに、インターネットではたびたび報じられた自由参加の市民デモのような形になります。高円寺の反原発デモは参加者で街が溢れたと伝えられました。
「動員」という言葉を考えながら、九州電力の方法をやらせメールだと批判できる政治家が何人おられるか。今回の問題はむしろ、説明会(討論会)の開催方法、運営方法にあったのではないかと思いますが、私は詳しいことは知りません。
『説明会は26日、佐賀市のケーブルテレビスタジオで撮影し、ケーブルテレビとネットで生中継した。経産省の原子力安全・保安院と資源エネルギー庁の担当者が説明者となり、政府が選んだ県民7人が原発の安全性などについて質問した。』(産経新聞 2011.7.6 県民装い意見形成狙う 原発説明番組で九電がやらせメール要請) 番組の司会者はどういう立場の方か、FAXやメールで意見を募ることを事前にどのように広報していたのか・・・・
マスメディアの世論調査という「動員」形態とか、官製の審議会・委員会などの情報、あるいは平日昼間に開催される一般向け講演会(講師は中央官庁から来る)などを見ていていつも感じることです。
私自身は身体は動員に協力しても心は「自立」を保ちたいと思っています。もちろん内容に心が動かされる時は自分から出かけていきます。おそらくほとんどの方は私と同じだろうと思います。
ですからネット発信される情報を見て、「動員」をかけたがる人々や、その内容をしっかり観察することが一番大切なのだと思います。事前と事後にネット発信も無いような「動員」イベントはそもそも単なる人数集めの何かのアリバイ工作に過ぎないことも分かるでしょう。
オオヤケが主催する説明会などのイベントについては、原発や八ッ場ダム以外でも、新山梨県環状道路建設計画(今後の北部区間、東部区間)にともなう説明会、公聴会の流れ、その記録の公開に目を光らせることは必要だと思っております、国土交通省の国道バイパス建設事業なので地方公務員では太刀打ちできない、ご指示のままに進めていると思える、国民の税金もそこには投入される・・・地域の問題は広く国民の問題でもあるのです。
昔からの計画を社会の変化に関係なく、根本的に見直すという発想も無く、ひたすら粛々と進めるのは何故だろう?
前の記事で「集合的無意識」 という言葉に触れましたが、これは行政機構としての一般論のようです。山梨県にはもうひとつ「生活習慣病」という言葉もあることを先年の参院選を調べていた時に知りました。談合もそのひとつの症状だと思えます。組織人に「生活習慣病」があり、組織としては「集合的無意識」 が作用すると考えれば県政・自治体行政のありように違和感を感じるのも理屈が付きますが、私は珈琲と喫煙の習慣病から抜け出せない・・・。
ところで菅直人氏が悪あがきを続けて、脱原発テーマの解散総選挙を考えているようなニュースが流れてきます。政権から菅直人氏とその同調者を外して衆議院は残り任期をまっとうし、その任期中は震災復興の為に与野党一致の暫定特命内閣を構築して文字どおり不惜身命で仕事をして欲しい。
東北被災地で総選挙が震災前のように行なえる状態まで生活が安定し復興が進むこと、「安全・安定・安心」な東北の姿に対する主権者国民の選択が任期満了総選挙です。
河北新報 2011年07月07日記事-宮城県議選、一転先送りへ 「期限内実施は困難」