樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

木の消防ポンプ

2009年01月26日 | 木と防災
60年前の今日、世界最古の木造建築・法隆寺の金堂が焼失しました。この災害を契機として、翌年に「文化財保護法」が制定され、昭和30年には1月26日を「文化財防火デー」にすることが定められました。それにちなんで、今日は昔の消防ポンプをご紹介します。
下の写真は、宇治市の消防本部に飾られている「竜吐水(りゅうどすい)」。放水する様子を竜が水を吐く姿に例えた勇ましい名前です。

       
           (一番上の右向きの筒から放水されるようです)

うちの近くにあるお寺で使われていた木製の消防ポンプで、安政3年(約130年前)に製作されたもの。水槽部分の材はおそらくコウヤマキでしょう。昔の水道管や風呂桶に使われた水に強い木材です。腕木部分はカシ類だと思います。
案内板によると、こうした装置は享保年間(1716年~1735年)にオランダから渡来したと推測されているそうです。左右の腕木を交互に上げ下げしながら、その圧力で水を噴射するという仕組み。
放水距離は20mくらいですが、当時は現在のように放水で消火するのではなく、周辺の家屋を壊して類焼を防ぐという方法なので、この「竜吐水」は火消しの衣類に水をかけるのが主な目的だったようです。
わが家は先日、火災報知機を2ヶ所取り付けました。みなさんも火の用心を心がけてくださいね。
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