樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

競馬場の白鳥

2009年01月16日 | 野鳥
しばらく鳥の話題から遠ざかっていたので、久しぶりに…。
先日、京都府のカモ類一斉調査のために、例年どおり淀競馬場に出向きました。競馬ファンならご存知でしょうが、コース中央に大きな池があって白鳥が飼われています。そこに混じっている野生のカモをカウントするためです。
当日は「シンザン記念」という重賞レースの開催日で、まだ暗いうちから観客が並んでいました。気温は低いものの風がなく、雨に降られた昨年に比べると快適な調査日和。早速、望遠鏡を覗きながらカウンターを押していると、右方向からバシャバシャバシャという羽音が聞こえました。カモよりも大きな鳥の羽音です。
カウント中のカモから目が離せないので、「飼育されているコブハクチョウが飛んだのだろう」と推測しました。しかし、飼育されている白鳥は羽根が切ってあるので飛べないはず。「ん? じゃあ今のは何?」。

       
       (クチバシが赤いのはコブハクチョウ。黒いのはコハクチョウ)

「コハクチョウが3羽飛びました」と同行のメンバー。昨年も1羽混じっていたので、今年は3羽に増えたようです。
日本で見られる野生の白鳥はオオハクチョウとコハクチョウの2種類。この競馬場をはじめ公園などで飼われているコブハクチョウは野生ではなく、飛んで逃げないように羽根が切ってあります。
コハクチョウは京都府では私の故郷の丹後まで足を延ばさないと見られません。オオハクチョウも5年ほど前までは京都府北部に数羽飛来していましたが、今は姿を見せません。昨年の調査でもオオハクチョウは0、コハクチョウは丹後の20羽と競馬場の1羽の計21羽でした。

       
         (左は飼い鳥のコクチョウ、右は野生のオオハクチョウ)

カモのカウントが終わって先ほど飛んだ白鳥を望遠鏡で確認すると、コハクチョウは1羽のみ。オオハクチョウの成鳥が1羽、若鳥が1羽浮かんでいます。(ウソー!ホントに~?)
2人で慎重に望遠鏡で観察し、念のために図鑑を引っ張り出して確認しましたが、間違いありません。名前の通り体がひと回り大きく、クチバシに出る黄色の模様が明らかにオオハクチョウ。京都府の調査では3年ぶりの記録です。(ラッキー!)

       
        (真ん中がオオハクチョウの若鳥。まだ羽色がグレーです)

競馬場で飼われているコブハクチョウには毎日餌が与えられるので、そこに紛れ込んだのでしょう。普通、ハクチョウは種類ごとに群れで行動しますから、大と小と若が1羽ずつというのは珍しい組み合わせ。
私の想像……。昨年飛来したコハクチョウが「喰いっぱぐれのないえーとこ見つけたでー。ついてけえへんか?」。オオハクチョウが「ほな、この子も一緒に」、というわけで3羽が居ついたのでしょう。
ちなみに、調査の方は5種類のカモ、2種類の白鳥で合計397羽。昨年より50羽ほど少なかったです。
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2 コメント

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ハクチョウの (guitarbird)
2009-01-17 18:19:42
こんばんわ
こちらは結氷してきてすっかり水鳥が減りました。
次の日曜にはまた千歳で調べてきますが、いないだろうなぁ・・・
ハクチョウだけは真冬も残っていてこちらでは多いですが、
それはラッキーだと思わなければいけないですね・・・
それはそうと、毎年の調査だといろいろ見えてくるものがありますね。
京都府全域のカモ類は (fagus06)
2009-01-18 08:44:49
昨年の集計では21,000でした。
私は現在は競馬場だけですが、調査ポイントは290個所あります。一人で何ヶ所も調査している会員もいて、頭が下がります。
調査中にいろんな鳥に出会えて「ラッキー!」ということもありますが、寒い中大変です。
ギタバさんもあちこち遠征が多いようですね。

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