樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

柚の大バカ

2009年01月07日 | 木と言葉
昔から「桃栗3年、柿8年…」と言います。ここまでは全国共通ですが、その後は地方によってかなり違うようです。私の田舎では、「桃栗3年、柿8年、梨のバカヤロ18年」でした。
そのほか、「柚は9年で成り盛り、梨のバカめは18年」とか、「梅はスイスイ13年、梨はユルユル15年、柚の大バカ18年、みかんのマヌケは20年」と言う地方もあるようです。さらに、「ビワは9年で成りかかる」、「銀杏の●●●(放送禁止用語crazy)30年」というフレーズもあるとか。

       
                  (わが家の大バカ)

苗木を植えてから勘定したとしても、実際に桃や栗が3年で結実するとは思えませんが、いずれにしても柚や梨は遅いということのようです。
その柚がうちの庭にもあり、今年も40個ほど実をつけました。結実し始めたのは2006年の秋からで、当ブログでも「今年は豊作」と紹介しました。植えてから6~7年は成らなかったので、園芸店の苗木段階からカウントすれば確かに18年くらい経っているかも知れません。

       
     (年末にすべて収穫し、家で使ったり、知り合いに差し上げました)

「桃栗3年…」の諺は、仏教界で「努力をすれば3年で物事が成就するが、努力を怠ると18年もかかる」という教えに使われたという説があります。そうだとすると、桃や栗は努力を怠らない良い子、梨や柚は努力を怠る悪い子というイメージがあったということですね。努力が苦手な私としては、梨や柚の肩を持ちたくなります。
みなさんの地方では「桃栗3年、柿8年」の後をどう言いますか?
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古老柿

2009年01月05日 | 木と飲食
あけましておめでとうございます。
新年を迎えてデザインを一新しました。名前も「樹々日記」が検索しにくいようなので「樹樹日記」と改めました。記事内容は変わりませんので、本年もよろしくおつきあいください。
さて、元旦はいつもどおり大福茶(梅干入りのお茶)を飲んでお雑煮(白味噌仕立て)をいただき、干し柿を食べました。今年は古老柿(ころがき)です。

       
           (左が古老柿。右の富有柿よりもかなり小さい)

宇治市の隣にある宇治田原町の名産で、普通の柿よりも小粒の「鶴の子」という品種の実を使います。しかも、他の干し柿のように吊るさず、柿屋という建屋で干して作ります。
この柿屋は宇治田原の冬の風物詩で、各地からカメラマン&ウーマンが撮影に訪れるようです。近くに住んでいながら実際に見たことがなかったので、私も12月中旬に行ってきました。

       
                (柿屋は晩秋~冬の風物誌)

柿屋は11月中旬になると宇治田原町のあちこちの田んぼに建てられます。柱や棚を組み立て、屋根はワラ葺き。農家の人の話では、ブルーシートのようなものでは風にあおられて柿屋が倒れるそうで、「やっぱりワラ葺きでないとダメだ」とか。
また、ただ干すだけでなく、毎日手で揉んだり、引っくり返したりしないとおいしい古老柿にはならないそうです。私が訪ねた柿屋では、年間の生産量が9万個。すごい数ですね。
宇治田原町はお茶の産地でもあり、お茶の栽培が終わると古老柿の生産が始まります。昔ながらの柿渋を作る農家も1~2軒残っています。

       
        (ムシロの上で干されている古老柿。おいしそうでしょう?)

柿屋で見た干し柿があまりにもおいしそうだったので、帰りに直売所で一袋購入。生の柿も干し柿も大好きなので、元旦まで待てずにいくつかつまみ喰いしてしまいました。
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