先日、仕事で大津の街を取材しました。その一つ「大津絵の店」では木に描いた作品がたくさんあったので、仕事の撮影はプロのカメラマンに任せて、私はブログの取材に精を出していました。
大津絵は江戸時代に仏画から派生した絵画で、大津は東海道の53番目の宿場町だったことから旅人も多く、土産物として人気を博したようです。芸術品というよりも、身近なものに描いた大衆画ですね。
(舟の廃材に描いた大津絵。鬼は大津絵の代表的な題材)
私が理解していた大津絵は掛け軸や色紙など紙が中心で、木に描かれたものは知りませんでした。店主の絵師によると「琵琶湖には舟がたくさんあったので、その廃材に描いたのが始まり」とのこと。舟の材=スギと思っていましたが、このあたりではマツだそうです。
(水車の廃材なので組み木用の穴があります)
現在は木製の舟はなくなったので、舟以外の木製品の廃材を使っているようです。例えば、水車や臼の古材のほか、釣瓶の桶に描いたものもありました。
店の隅にいろんな板が置いてあるので「これは何ですか?」と尋ねると、「古い家を解体した人がその廃材に描いて欲しいと特注で持ち込んだもの」だとか。
(臼の廃材。ケヤキかな?)
(釣瓶の汲み桶に描かれた大津絵)
木材のほか瓢箪や竹、扇子、団扇などにも描かれていました。これほど画材を選ばない自由な日本の伝統絵画は他にないのではないでしょうか。
大津絵は江戸時代に仏画から派生した絵画で、大津は東海道の53番目の宿場町だったことから旅人も多く、土産物として人気を博したようです。芸術品というよりも、身近なものに描いた大衆画ですね。
(舟の廃材に描いた大津絵。鬼は大津絵の代表的な題材)
私が理解していた大津絵は掛け軸や色紙など紙が中心で、木に描かれたものは知りませんでした。店主の絵師によると「琵琶湖には舟がたくさんあったので、その廃材に描いたのが始まり」とのこと。舟の材=スギと思っていましたが、このあたりではマツだそうです。
(水車の廃材なので組み木用の穴があります)
現在は木製の舟はなくなったので、舟以外の木製品の廃材を使っているようです。例えば、水車や臼の古材のほか、釣瓶の桶に描いたものもありました。
店の隅にいろんな板が置いてあるので「これは何ですか?」と尋ねると、「古い家を解体した人がその廃材に描いて欲しいと特注で持ち込んだもの」だとか。
(臼の廃材。ケヤキかな?)
(釣瓶の汲み桶に描かれた大津絵)
木材のほか瓢箪や竹、扇子、団扇などにも描かれていました。これほど画材を選ばない自由な日本の伝統絵画は他にないのではないでしょうか。
店名で検索していて辿り着きました。
舟板は松の他にもセン材を使用しているものも多いようです。
当店で扱っている舟古材も、何種類かの木材が入り混じっており、名称の分からないものも多数あります。
また機会がありましたら、店のほうにも是非お立ち寄り下さい。
わざわざコメントまでいただき、恐縮です。
やはり舟材はいろいろあるようですね。古材の樹種を特定するのは、生木を特定するより難しいですから、不明のものが多いでしょうね。
後日、再び大津へ出向き、犬塚のケヤキや唐崎のマツも見てきました。
また記事にしますので、お時間がございましたがご覧ください。
大津絵の鬼の絵はみんな愛嬌があっておもしろいです。
それにしても、木にもたくさん描かれていたことには驚きました。私も紙以外では見たことがなかったです。
鬼も恐いイメージではないですね。おしゃるようにどことなく愛嬌があります。
昔はたくさんのお店があったようですが、現在ではこのお店1軒だけしか残っていません。
先日、廃材を建物に再利用するのにネットで売買されている
という話題を見ていましたが、年期が入った材はいいですよね。
そして形もいろいろあって面白い。
ここでは昔からそれを利用したものが作られているのですね。
「大津絵」というものがあることは、もちろん知りませんでした。
木は使いまわしがきく材料だな~と改めて思いました。