1966年に『夏の流れ』という作品で芥川賞を受賞した丸山健二はその後も多数の作品を発表しますが、なぜかイヌワシに強い執着を示します。『イヌワシのように』という小説や『イヌワシ讃歌』というエッセイ集を発表するほど。
また、出身地・長野県に新設された高校から校歌の作詞を依頼され、『イヌワシの歌』を書いています。さらに、イヌワシに近づくためにハングライダーに挑戦。そのことについて、「イヌワシに一歩近づけるというのだから、もしそれで命を落とすようなことがあったとしても、私はかまわなかった」と書いています。
イヌワシ(Public Domain)
しかし、丸山が実際にイヌワシを見たのは1度だけ。「私が好きなのは要するにイヌワシの雰囲気だ。北アルプスのどこかに、きょうもまたたった一羽で悠々と飛んでいることが感じられるだけで、満足なのだ」。また、「群れない人生」というエッセイには次のように書いています。
「できることなら、あのイヌワシのように生きてみたいと思う。イヌワシのように生きる資格の一つとしては、おれはまず第一に決して群れないことをあげたい。周囲を見まわしてみるがいい。群れている人間ばかりが目につくじゃないか。カラス人間やスズメ人間ばかりじゃないか。ひとりでは呼吸もできない連中が、その必要もないのに、互いに軽蔑しあいながらいたるところに群れているじゃないか」。
上記の校歌にも「群れることはない 諂(へつら)うことはない」という一節があります。“孤高の作家”と呼ばれる丸山健二らしい姿勢です。
また、出身地・長野県に新設された高校から校歌の作詞を依頼され、『イヌワシの歌』を書いています。さらに、イヌワシに近づくためにハングライダーに挑戦。そのことについて、「イヌワシに一歩近づけるというのだから、もしそれで命を落とすようなことがあったとしても、私はかまわなかった」と書いています。
イヌワシ(Public Domain)
しかし、丸山が実際にイヌワシを見たのは1度だけ。「私が好きなのは要するにイヌワシの雰囲気だ。北アルプスのどこかに、きょうもまたたった一羽で悠々と飛んでいることが感じられるだけで、満足なのだ」。また、「群れない人生」というエッセイには次のように書いています。
「できることなら、あのイヌワシのように生きてみたいと思う。イヌワシのように生きる資格の一つとしては、おれはまず第一に決して群れないことをあげたい。周囲を見まわしてみるがいい。群れている人間ばかりが目につくじゃないか。カラス人間やスズメ人間ばかりじゃないか。ひとりでは呼吸もできない連中が、その必要もないのに、互いに軽蔑しあいながらいたるところに群れているじゃないか」。
上記の校歌にも「群れることはない 諂(へつら)うことはない」という一節があります。“孤高の作家”と呼ばれる丸山健二らしい姿勢です。
群れないことは難しいですね。完全に孤高では生きていけない人社会ですから。
私はイヌワシのような猛きん類よりも、小鳥の方が好きなバードウオッチャーなので。
その時、丸山健二の本を読んだ。1980 昭和55(42歳)
私の記憶の断片です。ちなみにその本は、「風の、徒労の使者」オーストラリア縦断、四輪駆動車とオフロード・バイクの旅 などです。
そうですか、この記事がきっかけで昔のことを思い出されたのですね。
丸山健二はハングライダーだけでなくバイクでのオーストラリア縦断にも挑戦したのですね。丸山健二らしいですね。
読み通すには一頑張りが必要かも。
読めば日本史の盲点に気付くでしょう。
晴耕雨読にどうぞ。
丸山健二はフォーク世代を感じさせますね。
時間があったら読んでみます。