樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

鳥のコーラス

2018年07月12日 | 野鳥
北信州ツアーの後半です。2日目は奥志賀高原のペンションに宿泊。例によって朝4時に宿を出て、4年前にも訪れた雑魚川へ。前回もそうでしたが、ここは鳥影が濃く、コーラスを浴びるには最高のポイント。
以下の動画は目の前のシラカバ&ダケカンバ林を被写体にして、そのコーラスを収録したもの。特にコルリの密度が高く、前から2個体、背後から3個体の声が聞こえてきます。クロジも多く、コルリとさえずりを競っているようです。「ホイーチヨチヨ」と鳴くのがクロジ、「シシシシ…」の前奏の後「ジョリジョリ」と鳴くのがコルリです。



私は難聴気味で、この数年は日常生活にも支障が出ていたののと、鳥の声をしっかりキャッチしたいので、ツアーの1週間前から補聴器を利用し始めました。今回のツアーでその効果をテストしたところ、結果は二重丸。外すと鳥の声が遠くなり、つけると近くから聞こえます。コルリの声が同時に5個体も聞こえたのは補聴器のおかげでしょう。
このポイントは声は多彩で豊富ですが、姿はなかなか見られません。同行メンバーがようやく発見したコルリも、「どこ? どこ?」と探している間に隠れてしまいました。代わりにアカハラが道路に出てきてくれました。



朝7時に宿にもどって朝食をいただいた後、最後のポイント信州大学自然教育園へ。ここのハイライトはエゾムシクイ。補聴器のおかげか、「ヒーツーキー」という独特の高音も聞こえました。
繁殖しているようで、藪の中から出て餌を取ってはすぐに戻るという行動を繰り返していました。その時間が短いので動画には収められませんが、3人のオジサンとじっくり遊んでくれました。
そろそろタイムリミットなので駐車場へもどろうとすると、前方に猿の群れが出現。念のため近くの施設の階段に退避しましたが、なかなか途切れません。じゃれ合っている若い猿、子猿を連れた母猿、2頭の猿にノミ取りさせているボス猿など、約80頭の群れに取り囲まれました。



猿のおかげで、予定より1時間遅れて北信州を去ることになりました(笑)。
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2 コメント

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Unknown (kazuyoo60)
2018-07-12 10:00:07
4時起床、頑張られましたね。鳥たちも朝が早そうですし。綺麗な声ですね。これだけ森が深いのですから、隠れるところはいくらでもです。アカハラは良い子でした。元気いっぱいです。
赤ちゃんを連れた母猿、注意しながらも優しい表情です。
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kazuyo様 (fagus06)
2018-07-13 07:56:27
鳥を見るのが目的の旅行なので、宿は食事と風呂と寝るだけ。夕飯を食べたら9時ごろには寝て3時半頃に起きて、夜明け前のコーラスを聴きに行きます。
アカハラはそれほど珍しい鳥ではないですが、カメラに収めたのはこれが初めてでした。
猿は、人間が見ると同じような顔をしていますが、それぞれ個性があるんでしょうね。見ていると飽きません。
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