中央公論社から新しい自然環境マガジン「リクウ」が創刊されました。
こういう系統のマスメディアには警戒心があるのですが、「特集:森に抱かれて生きる」とか、執筆陣のC.W.ニコルさんや稲本正さん、撮影の姉崎一馬さんや今森光彦さんなどの名前に誘惑されて買ってしまいました。
冒頭に編集長の巻頭言があります。レトリックの効いたなかなか洒脱な文章です。「いたずらに消費することが美徳であった社会に対し、われわれはここでもう一度立ち止まり、歩みをスローにしたほうがいい」、なるほど。
ところが、その後「でも、エコはやはり愉しくなければなりません。お洒落でかっこよくなければなりません。人間の欲望を抑え込むようなエコではそれ自体が持続不可能であります」と続きます。???やっぱり、か。このあたりが、この手のマスメディアの限界でしょう。
「愉しい」のはさておき、エコがお洒落でかっこよくある必要はまったくないと私は思います。欲望をある程度抑え込まないとエコは実現できないとも考えています。
そういう限界はあるにしても、読み応えのあるコンテンツもありました。その中で「へ~!」と思った記事をご紹介します。
芸能山城組の主宰者であり『音と文明』の著者でもある大橋力さんと、環境考古学を研究する安田喜憲さんの対談です。誰でも山や森を歩いていると気持ちがいいと感じますが、それは耳では聴こえない高周波の音を皮膚で聴いているからだそうです。
(こんな森には高周波音があふれているらしい)
都会の音と熱帯ジャングルの音を被験者に聴かせると、後者では脳のα波や血液中の免疫成分が増え、逆にアドレナリンは減ったそうです。
大橋さんは、森の高周波音は昆虫が出しているのではないかと推測しています。すでにご存知の方もあるでしょうが、私には初耳の面白い話でした。
こういう系統のマスメディアには警戒心があるのですが、「特集:森に抱かれて生きる」とか、執筆陣のC.W.ニコルさんや稲本正さん、撮影の姉崎一馬さんや今森光彦さんなどの名前に誘惑されて買ってしまいました。
冒頭に編集長の巻頭言があります。レトリックの効いたなかなか洒脱な文章です。「いたずらに消費することが美徳であった社会に対し、われわれはここでもう一度立ち止まり、歩みをスローにしたほうがいい」、なるほど。
ところが、その後「でも、エコはやはり愉しくなければなりません。お洒落でかっこよくなければなりません。人間の欲望を抑え込むようなエコではそれ自体が持続不可能であります」と続きます。???やっぱり、か。このあたりが、この手のマスメディアの限界でしょう。
「愉しい」のはさておき、エコがお洒落でかっこよくある必要はまったくないと私は思います。欲望をある程度抑え込まないとエコは実現できないとも考えています。
そういう限界はあるにしても、読み応えのあるコンテンツもありました。その中で「へ~!」と思った記事をご紹介します。
芸能山城組の主宰者であり『音と文明』の著者でもある大橋力さんと、環境考古学を研究する安田喜憲さんの対談です。誰でも山や森を歩いていると気持ちがいいと感じますが、それは耳では聴こえない高周波の音を皮膚で聴いているからだそうです。
(こんな森には高周波音があふれているらしい)
都会の音と熱帯ジャングルの音を被験者に聴かせると、後者では脳のα波や血液中の免疫成分が増え、逆にアドレナリンは減ったそうです。
大橋さんは、森の高周波音は昆虫が出しているのではないかと推測しています。すでにご存知の方もあるでしょうが、私には初耳の面白い話でした。
仕事で都心部へ行って時間が余ると、本屋さんで時間つぶしします。買う目的がなくても、関心のあるコーナーでいろいろ見ているうちに発見することも多いですから。このリクウもそんな時に発見したものです。
意味不明であっても、書き手が気ままに書くのがブログの良さじゃないでしょうか。読んでくださる方があればそれでいいんじゃないですか。
ある意味では、私のも含めてすべてのブログは意味不明なものなのかも知れません。
今度店先で見てみます。
余談ですが、本に限っては、実際に見て感触を味わいたいというのがあるので、
いくらネット通販が普及しても、本屋さんの意義は決して薄れないと思います。
もちろんよければその場で買いますし。
で、「意味不明」の記事に関連して、よくよく考えると、
私のBLOGも本質的には同じような気がしてきました(笑)。
guitarbirdさんが書いておられるMother Natureも昔買いました。
この「リクウ」は、中村獅童がモデルになってメンズモードの紹介をするという意味不明の企画もありますが、中にはなかなか面白い記事もあります。
ぜひ読んでみてください。
scopsさんがおっしゃるように、昆虫だけじゃなくて、鳥や樹やキノコやせせらぎなどがいろんな高周波を出しているのでしょう。
都会の生活で出たアドレナリンを、週末森で過ごして減らすから気持ちがいいのでしょうね。
最近、書店に行っても雑誌のコーナーは見ないので、
これは知らなかったです。
シンラが出た時はこんな感じだったかな、とちょっと思い出しました。
シンラになる前はMother Nature'sでしたが。
シンラは途中で大幅に軌道が変わったので早々にやめましたが。
環境考古学というのはとっても興味があります。
花粉の化石から当時の環境を推測したりするというのを
本で読んだことがあります。
虫もその音を出しているかもしれませんが、樹も出していると思います。水を吸い上げる音、葉が触れ合う音・・・
鳥も、さえずりや地鳴きで高周波音を出していそう・・・
お供フィトンチッドや花の香り、みんなが合わさって気持ちが良くなるのでしょうね。
昨日の新聞に、「1950年には国有林にある天然林のうち手付かずの原生林は953万ヘクタールあったが、国の伐採などにより2002年には278万ヘクタールに減少している」というニュースがありましたが、悲しいことです。
これ以上の伐採を防ぐため、管理を林野庁から環境省に移管して保護するよう訴えた「日本の天然林を救う全国連絡会議」というのができたそうです。
頑張ってほしいです!