樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

樹と鳥の歌

2006年10月06日 | 木と歌
先日、何となくテレビを観ていたら、木村カエラが「TREE CLIMBER」という歌を歌っていました。
樹とかTREEという言葉には敏感なので、耳をそばだてて聴いていましたが、歌詞の中には樹のことは出てきませんでした。子どもの頃の自分をモチーフにした歌らしいので、昔はよく木登りして遊んでいたのでしょう。
若い人向けの音楽はほとんど興味ないですが、木村カエラは言語感覚が新鮮で、仕事柄ちょっと気になる存在です。「リルラ リルハ」(Real Life Real Heartの略)とか「Magic Music」とか、タイトルの語感も面白いです。

しばらく後、今度はBIRDという名前の歌手が、しかも京都出身の歌手がいるとテレビで知って、これまたひっかかりました。1999年に発売した「BIRD」というアルバムが70万枚も売れて日本ゴールドディスク新人賞を獲得したらしいです。
彼女のオフィシャルサイトやブログのタイトルが「BIRD WATCH」。彼女自身がバードウォッチャーなのかどうかは分かりません。

そして、今度はNHKの『懐かしの歌謡曲』」を観ていたら、樹と鳥が同時に登場する歌を2曲キャッチしました。一つは「別れの一本杉」。亡くなった春日八郎に代わって、作曲家の船村徹がしみじみと歌っていました。

         
        (別れの一本杉って、こんな感じですかね)

「泣けた泣けた こらえきれずに泣けたっけ あの娘と別れた哀しさに 山のカケスも鳴いていた 一本杉の 石の地蔵さんのよ 村はずれ~」。杉とカケスが登場します。昭和30年の歌なので若い人はご存知ないでしょうが、私は小学生の頃にラジオでよく聴きました。
杉の巨木とお地蔵さんがある峠で若い男女が別れ、杉の木に止まっていたカケスが一声鳴いた、というシーンでしょう。でも、カケスは「ジャー」とか「ギャー」と鳴くので、こういうしんみりしたシーンには似合わないですね。

もう一つは「柿の木坂の家」。これは昭和32年に青木光一が歌った曲です。
「春には柿の花が咲き 秋には柿の実が熟れる~」、2番は「春には青いメジロ追い 秋には赤いトンボとり~」。メジロを追うということは、多分トリモチでメジロを捕まえることでしょう。のどかな田園風景を歌っていますが、現在では私も所属する日本野鳥の会がうるさいですから、トリモチの使用や野鳥の捕獲は禁止です。

小学生の頃はラジオから流れてくる歌謡曲を聴いていましたが、ハイティーンになるとこの手の音楽を否定して、やれビートルズだロックだといわゆる不良音楽に走りました。でも、今は素直に聴けます。年齢のせいでしょうか、懐かしさのせいでしょうか。

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4 コメント

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Unknown (げんげん)
2006-10-06 14:27:51
Real Lifeです・・・
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Unknown (guitarbird)
2006-10-06 22:06:35
こんばんわ、guitarbirdです

たまたま、秋のことを歌った記事を上げようと考えているのですが、

ふと、気がついたことがあります。

洋楽って、季節感が乏しいんです。



日本のヒット曲はよくは知らないのですが、

例えば桜の歌とか、いっぱいあるし、自分がかろうじて覚えてる

松田聖子とか昔の歌謡曲でも、季節感が歌詞に織り込まれていたし。



これはやっぱり、日本人が季節に敏感な証拠なのかな、と思いました。



そんなわけで、またまた、この記事上げられるかどうか、分かりません・・・
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げんげんさん、ありがとうございます。 (fagus06)
2006-10-07 09:13:20
早速、訂正しておきました。

木村カエラのファンですか?

なかなか才能のあるミュージシャンだと思います。
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洋楽の季節感 (fagus06)
2006-10-07 09:21:47
って少ないかも知れませんね。やっぱり、日本人特有の感覚なんでしょうか。

最近、このブログを書いているせいで、歌を聴いていても樹木のことが引っ掛かるのですが、特に昔の歌謡曲には木や鳥がよく出てくるように思います。

聴く洋楽の幅が狭いせいか、英語を理解できないせいか、木や鳥のことは少ないように思います。

gutarbirdさん、一度、木を歌った洋楽の記事を書いてくださいよ。
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