樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

競馬と木

2010年05月27日 | 木と言葉
競馬はやりませんが、木との関連で少し興味があります。桜花賞や皐月賞もそうですが、先週G-1史上初の同着優勝で話題になった「オークス」も樹木(oak)に由来するはず。
調べてみると、1779年にダービー卿が自分の領地The Oaksで3歳牝馬のレースを開催したのが始まりだそうで、その領地にはオーク(カシではなくナラ)がいっぱい茂っていたのでしょう。
レースだけでなく馬にも木の名前がついていて、そのオークスにもオウケンサクラ(3番人気)、アプリコットフィズ(4番人気)が出走しました。


久しぶりに京都競馬場で観戦

近くにある京都競馬場にはカモの調査で毎冬訪れますが、先日久しぶりに馬を見に行ってきました。第6レースにはスギノブロッサムという馬が出走。花粉症の方は鼻がムズムズするような名前ですね。
けっこう人気が高かったようですが、残念ながら4着。ついでに鳥関連では第4レースにイーグルという馬が出走しましたが、こちらも2番人気なのに4着でした。


パドック場のスギノブロッサム


イーグル

1964年のオークスで優勝したのはカネケヤキ。この馬は同年の桜花賞でも優勝しており、木の名前の馬が木の名前の重賞レースで2冠に輝いたわけです。しかも、ライバルにウメノチカラという馬がいたそうで、木に縁の深い馬だったんですね。
10年ほど前にポンデローザという馬が活躍したようですが、これは北米大陸の西部に自生するマツ。宇治市の姉妹都市、カナダのカムループス市にはたくさん生えているらしく、交流のしるしとして宇治市植物公園に数本植えてあります。


宇治市植物公園のポンデローザ

1969年の日本ダービーではタカツバキという馬が1番人気だったそうです。ところが、スタート直後に落馬。ツバキは花が首から落ちるので病人のお見舞にも使いませんが、馬にとっても不吉だったようです。それ以来、ツバキは馬の名前には使われなくなったとか。
久しぶりに競馬場を訪れて感じたのは、「馬って美しい動物だな~」。ギャンブルには不向きな性格なので馬券は買いませんが、パドック場で目の前を歩くサラブレッドに見とれていました。
コメント (6)
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