樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

サミットの樹

2008年08月29日 | 樹木
今年の夏は日本各地でサミットが開かれました。7月の洞爺湖サミットに先立って、6月中旬には大阪で財務大臣会議が、6月下旬には京都で外相会合が開催されています。
大阪では橋下知事、平松市長、各国の財務大臣らによる記念植樹が行われました。植えられたのは大阪府の花、梅。先日、仕事帰りに会場となった大阪国際会議場へ行って見てきました。

       
      (1階ピロティのステージ下の両サイド、左に紅梅、右に白梅)

以前、橋下知事による御堂筋のイチョウのライトアップが計画倒れになったことをご紹介しましたが、府の木で失敗した後、府の花で名誉挽回した格好です。
記念植樹は洞爺湖サミットでも行われています。7月8日、会場のウインザーホテル洞爺でG8の首脳が植えたのはクリーンラーチという樹。道立林業試験場がカラマツとグイマツを掛け合わせて作ったハイブリッドです。グイマツはカラマツの変種で、別名チシマカラマツとかカラフトマツと呼ばれています。
このグリーンラーチは炭素固定能力がカラマツの1.2倍あるので、環境が主要議題になった今回のサミットにふさわしいとされたようです。同じ樹が道庁の赤レンガ庁舎前や千歳市、洞爺湖町などにも定植されたとか。

             
            (大阪国際会議場に植樹された紅梅)

記念植樹に関わった経験から言うと、こういうセレモニーにどれほど意味があるか疑問ですが、樹木ファンとしては、せっかく植えた樹ですからしっかり管理して枯らさずに育ててやって欲しいです。
コメント (2)
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